「あ、ア、あ、だめ、舐めちゃ、…ッ!」


言うや否や大瀧の舌がレロォとそれを舐め上げる。
嘘だろ…そう思うが、少年の漏らす声と水音が相まって、いけないことだろうけどつい変な気分になってしまう。


「んっ、ん…ッア、あ、はぁ…ッアん」


大瀧の舌が焦らすようにゆっくり竿を行き来するたび、ぴくぴくと少年の太ももが痙攣する。
くるくると先端を舐めたかと思えば奥までそれを咥え込んだ。


「ひぁうっ!や、あっ、すうのだめ、すっちゃァ…っあっあっあ!」


じゅぷ、じゅ、じゅるるっと勢い良く吸い上げる音がしたかと思えば、少年の太ももがカクカクと震えて腰もモジモジし始めている。
そのタイミングを見計らって大瀧はバイブを手に取り、それを少年の顔に近づけた。


「舐めて」


差し出されたバイブに顔を背けるも、ぐり、と頬に擦りつけられれば仕方ないとでも言うようにチロチロとそれを舐める。
舐め溶かされてイク寸前まで焦らされた少年のペニスが揺れている。その様子がどこか艶かしくて。
これからアレが入るのかとか、何もされてないはずのアナルはもしかしてヒクついてるんじゃないかとか、よく見えない部分を脳が勝手に補完するものだから、あ、やばい、想像以上にえろい。

そうこうしているうちに、唾液でテカついたバイブが少年のアナルに宛てがわれる。


「大瀧くん、ぼくほんとに…ッい、あ!」


ず、ず、と少しずつバイブが少年のナカに入っていく。カタカタと震え、痛みかなにかに耐える少年が顔を背けると、大瀧は頬を掴んでそれを阻止した。


「顔見せろ」

「ひぃ、アッ、あぁん…っやぁ、やら、」


ぬぽ、ぬぽ、とゆっくり出し入れする音がして、それを聞くまいとでも言うように少年がきゅっと目を閉じる。
と当時に、大瀧は勢い良くバイブを奥へ突き刺した。


「やあぁあんっ!!いや、あ、ッあ!」


ずるっと入り口まで抜いてから、また奥までそれを捩じ込む。それから何かを探すように奥でバイブを回転させる。びくびくと少年の身体が波打って、いやだと言いながらもそのペニスからはカウパーが糸を引いている。
と、ある一点を突いた瞬間、跳ねるように少年の身体が震えた。


「いや、ッあぁん!あっあっあっ、ぐりぐり、しちゃ、ひぁあッ!」

「ここか」


その一箇所を刺激するように小刻みにバイブを動かすと、少年の口からはひっきりなしに淫らな声が漏れた。思わず唾を飲み込んでしまう。
少年が快感から逃れるように腰を浮かせたところへ大瀧は勢い良くペニスにしゃぶりつくと、水音がするくらい激しくバイブを出し入れした。


「ひぃいッ!やぁあっ!アッ、やらぁ、ッあ!お、たきく、らめ、そんなにしたらぁッ」


イク、その寸前でズルルッとバイブが引き抜かれた。
身体を震わせ、大瀧に縋り付いて唾液を垂らしながらハクハクと必死で息をする少年の姿が視覚的にすげぇ、えろい。
ふと思えば俺の股間もぱんぱんに張ってしまってるし、あんな顔見せられて大瀧だって我慢できるわけがない。
表情は変わらないが興奮してるのは嫌でも分かる気がした。


「あ、ア…っおおたきく…ぼく、ぼく…ッ」

「知ってる」


ちがうとでも言うように首を横に振る少年の頬を掴むと、大瀧は深くキスをしながら自身のモノを出した。
ほろほろと涙をこぼしながら少年は舌を絡められ、大瀧は目も閉じずその様子を見ながらいきり立ったペニスを押し当てる。
瞬間、大瀧は少年のアナルを思い切り貫いた。


「あぁあんっ!!いや、ッや、おっき、の、やぁあっ!」

「好きだろ…っ」


ずるるっと入り口まで引き抜いたかと思えば、思い切り奥まで貫くように腰を打ち付ける。少年が声にならない声をあげて仰け反った。大瀧は構わず奥を突き上げ、少年の膝裏を掴んで乱暴にピストンをする。


「あっあっあっだめ、や、アッ!お、たきく…ッんあぁうっ」

「ここ腫れてるな」

「ひアァッ!いや、アッ、そこっ、そこしちゃやだぁあっ」


たぶんイイトコに当たっているんだろう、圧し潰すように大瀧が腰をグラインドさせる。奥を貫いたまま腰を小刻みに動かせば、少年がつま先までピンとさせてガクガク震えた。
えろい結合部まで全部見える上に、どこから出てんのかわかんない汁までばちゅばちゅと飛び散っている。


「あ、ッあ、あ、あ、らめ、アァアッ!」


一際声が大きくなったかと思えば、ブブブと音を立てうねるバイブが少年のペニスの先端に押し付けられていた。
その間もピストンは止まず、むしろ大瀧はガンガンに腰を打ち付ける。
少年はひいひいと喘ぎながらバイブを退かそうとするも、いとも簡単に両手首を捕まえられ頭の上に留められてしまう。


「やら、やめて、いやっ、アッ、あ、あ、あ、ひぁあんっ、それ、あてないでぇっ!」


身動きを取ろうにも両手首を捉えられガンガン突かれている上にバイブをペニスに押し当てられているとなれば、もはや抵抗のしようもない。少年の口からは止め処なく唾液が溢れ、ぽたぽたと首筋に溢れ落ちるそれを大瀧が舐め上げた。


「やら、やっ、あぁう!!あ、あ、あ、きちゃ、なんかくるっ、おおたきく、こわい、ひぁ、あ、」

「怖くない。出せ、ここにいるから」

「あ、ッあ、あァンっ、お…たきく、ッひぁ、だめ、いぁあっ!!」


瞬間、ぷしゃあっと少年のペニスから透明の液体が噴出した。
少年は身体を震わせ、しゃくりあげながら顔を背ける。あ、顔ばっちり見えてえろい、やっばい。下半身が熱くなるのを感じ、俺は息を呑んだ。
出るのは精液だと思っていたのか、大瀧は一瞬動きを止めたが、それが「潮」なのだとわかると再びピストンをし始めた。


「っア、ひ…おおたきく…も、見な…っで、ぼく、おもらししちゃ…ッアァあっ!!」

「…ッ、もたないからやめろ…っ」


あんな切羽詰まった大瀧の顔や声は初めてだった。
大瀧は少年の腰を掴むと、今までよりずっと深く激しく腰を打ち付けた。


「いぁあっ!や、アッ、おっき、の、あんっ!だめ、奥まで…ッ」

「だから煽るな…っく」

「やぁっ!あっ、あっあっ!でちゃ、また、や、ァアアアッ!!」


大瀧が再奥を貫いた瞬間、少年のペニスから勢い良く精液が飛び出て腹にかかる。大瀧も一緒に達したのか、隆々とした背中がびくっと大きく震えた。

しばらく両方とも息を整えていたが、もはやチカチカと視点の合わない少年。大瀧は覆い被さると、優しく口付けをした。
そんな愛おしそうな目しやがって。
ていうか股間が痛い。少年、お前のせいで新しい扉が開いたらどうしてくれる。

張ってしまったそこをさすっていると、キスをしながらチラリと横目でこちらを見る大瀧と目が合ったような気がして心臓がドクリとした。

その目があまりにも、少年へ向けるそれとは違い過ぎて。


「沼田」

「ン、うぅ、は…っ」

「あんまりどこでも、そういう顔見せるな」


見せたくないって素直に言えばいいのに。
沼田と呼ばれた少年はあまり分かったふうでもなく、肩で息をしながらこくこくと頷いた。

ああ、大丈夫かな、俺。




その日の夜、大瀧に殺されませんように…と祈りながらこっそり抜いてしまったことはここだけの話。





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