つい先日クリスマス迎えたと思えばすぐ大晦日がやって来た。
一昨日から降りだした雪は馬鹿みたいに沢山地に舞い降り、銀世界を作り出した。
初雪だったから歳を考えずに銀時と一緒に遊び倒したのは記憶に新しい。(何故かいきなり訪れた桂さんも一緒に雪合戦をした)
そんな恥ずかしい記憶を振り払うように首を左右に振った。






「今年ももう終ェか……」

「早いもんだね……」





お茶をズズッと二人一緒に飲んだ。






「朱鶴と会ったのって今年の話だったんだな。なんか俺等、熟年夫婦並の雰囲気醸し出してるよ。山田夫婦もビックリだわ」

「山田夫婦って何処の夫婦?……でも、確かにそうかも。今この一緒にお茶啜ってる所とか」

「ぶっ……!確かになー」






クッと笑う銀時をみて目を細めて笑った。
こうしてなんの他愛のない話で笑い会えるのって凄く幸せなこと何だな、と唐突に思った。
心がめっちゃ暖かくて顔の筋肉もゆるゆる。

来年もこんな年になればいいのにな、何て思ったりした。





《カウントダウン3・2・1……



あけましておめでとうございまぁす!》





テレビの中から聞こえた声に私たちは顔を見合わせた。






「「あけまして、おめでとうございます」」






お互いこたつの中で軽く頭を下げて挨拶した。
こんなてきとうな挨拶があって良いのかよ、と思い声をあげて笑った。






「元旦はやっぱり餅だよね……雑煮でいい?」

「いいねえ。ついでにお汁粉」

「良くものを考えて発言しようか。雑煮とお汁粉って……何か並ぶと最悪な感じになるじゃん」

「ばっかお前っ!雑煮と小豆が混ざればフカヒレの味するらしいよ、うん」

「しょうもない嘘つくんじゃないよォォォ!!」








りあえず、あけおめ
(今年も銀さんの隣にいろよォ?)
(え、最近銀時から加齢臭するから……)
(嘘でしょォォォ!?)
(う そ)
(いいのかな?彼女にコブラツイストかましたいと思ってもいいのかな?)

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