あの後、銀ちゃんに無理矢理部屋に押し込められ「寝ろ」と一言だけ言われた。
なす術もなく私は大人しく布団を頭の上まで被せ、目を固く閉じた。
もう私の頭はぐちゃくちゃで爆発寸前だ。
ストーカーが行きなり現れ、襲われ、銀ちゃんに助けられ、告白された。
「好きだ、朱鶴」
あの時の銀ちゃんの表情は真剣だった。
あんな顔見せられたら冗談でしょ?なんて言えなかった。
正直銀ちゃんの言葉はめちゃくちゃ嬉しかった。何で?なんて聞かなくてもそんなの解りきっている。
最近銀ちゃんにドキドキしてたのもそれのせい。
「私は……銀ちゃんが好き」
初めて口した本音に何故か涙が込み上げてきた。
認めるのが怖かった。
今まで楽しく過ごしていたのにその気持ちを認めてしまえばそれが全て崩れてしまうんじゃないかって。
だから無理矢理心の奥に仕舞おうとしたけどやっぱり無理で。
押し込もうとすればするほど溢れてくる銀ちゃんへの想い。
銀ちゃんの笑顔を見るたび、
銀ちゃんの優しさに触れるたび、
銀ちゃんに名前を呼ばれるたびにそれは増えていく。
愛しくて愛しくて、たまらなくなる。
……はは、何か自分が思っている以上に銀ちゃんの事で一杯みたいだ。
「銀ちゃん……」
私は、
貴方の事が
好きなんですよ、
コノヤロー。
本当の気持ち