「お前さ、そんなに若菜好きなの?」
「い゙」

まぁ…と歯切れの悪さに我ながら呆れ返る。
彼女の話題を振るのは、年頃男子としてコイバナの一つくらいしたいというのが絶対的な理由であって。
しかし、それだけなら答えに詰まったりはしないのもまた不本意な事実だ。
邪な期待がなかったと言えば嘘になる。

なのに、いざ正面切って聞かれると狼狽えるなんて。

「若菜ね…意外だな」
「そう、か?」
「いいコーチだとは思うけど」

「…お前…誰のこと言ってる?」
「若菜だろ?」
「…」
「俺ら現役時代ほとんど知らな…あれ?怒ってる?」
「お前が俺の話を碌に聞いちゃいなかったことが、たった今判明したからな!」


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名前しか知らないけどネタにしてしまいました、若菜選手ごめんなさい。
御幸って若菜ちゃんに全然興味示さないですよね。
後輩の幼馴染にして唯一の友人がモーションかけてる女の子なのに…
年頃の男の子としてどうなのそれは。

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