「御幸先輩!」
「ん?」
「キャッチボール、付き合ってもらってもいいっすか?」
懐っこい後輩らしさを込めた笑顔で硬球をかざした俺に、先輩は一瞬だけ怪訝そうな顔をした。
「いいぜ。あそこで投げるか?」と示す先はマウンド。
そのお誘いはもちろん望むところだけど…
ちょっと誤解されちゃった、かな?

マウンドでの投球は気持ち良い。
(けど…これだけじゃ分からない…か)

東条、と間近で呼ぶ声。
考え込んでしまったらしい。
「無理に切り替えなくてもいいからな。投手の気持ちが分かるのも大事だぜ」

あ、やっぱり誤解されてる。
「投手の気持ちじゃなくて…沢村と降谷の気持ち、もっと知りたいと思って」

「沢村って単純そうで意外と分からないし…先輩に受けて貰ったら何か分かるかなって」
「…え?俺?」
「降谷はだだ漏れだけど喋らないし…先輩に受」
「だから何で俺が出てくんの?」
二人のことはまだまだ分からないけど。
あいつらの後ろしっかり守りたいから。

「またお願いしてもいいですか?御幸先輩」


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沢→御で降→御で、沢&降越しにほんのり東→御。

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