俺は見てしまったのだ。
脱衣所で、降谷君が御幸先輩のうなじに噛みつこうとする瞬間を。

「ふ!るや君っ!」
不思議そうな御幸先輩を横目に、問題の人物を物陰に引きずり込んだ。

「駄目じゃないあんなことしちゃ」
「?」
「…いい?誰かと仲良くしたい時はね、まず言葉で気持ちを伝えないと」
「言葉で?」
「そう。例えば…好きです、とか」
「…それだけでいいの?」
「うん。たった一言でも心を込めて言えばきっと通じるから」

降谷君はこくりと一つ頷き、真っ直ぐにこちらを見据えた。
力強く頷き返そうとしたその時、

「好きです」
「降谷君それって…俺は友情と恋の違いから説明しなきゃいけないってこと?」


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降谷の恋路(?)を応援してあげる春っちってすごく可愛いと思う。

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