先輩の姿を前にして思うことは常に「投げたい」だった。
ある日突然、その転機は訪れた。
先輩の首筋を滑り落ちる汗がTシャツにじわりと染みた瞬間、不意に「触りたい」と思った。
思ったと同時に触れていた。呼吸に合わせてかすかに波打つ体は温かく、ただ、温かかった。

そして僕はその熱に魅入られた。


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たぶん降谷は最初、御幸のことを受ける機械くらいにしか思ってなかったと思う。

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