Clap



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アンケートで2位だった主人×使用人で拍手連載をしようと思います。

舞台は大正時代!
おもいっきり管理人の趣味ですww



主な登場人物

一葉(ヒトハ)…政明に仕える使用人。政明に恋心を抱いている。

兵藤政明(ヒョウドウマサアキ)…兵藤家の主人。貿易会社の社長。

三野一樹(ミツノ カズキ)…政明の友人で彼の想い人。財閥の跡取り息子。


これまでのお話



  <アネモネ> 


「さぁ着いたぜ、降りな。」

途中で目隠しをされ腕を後ろで縛られていた僕は、その言葉と同時に車から降ろされた。

そのままどこかの建物へ連れて行かれ床に投げ出されると、ようやく目隠しが外された。

辺りを見渡すとそこは今は使われていない倉庫のようだった。

「さて、あの男は来てくれるかな?」

「え?」

目の前に立つ石田さんを見上げると、ニヤッと口を歪ませ僕を見下ろす。

「先程兵藤に連絡を入れた。お前を返してほしければ一人でここに来いと。さもなくば人質の命はないぞ…とな。」

そう言ってスーツの内側から黒い物体を取り出し僕の目の前に掲げる。

「け、拳銃!?」

一般人は持つことを規制されている拳銃だが、海外から密輸入されたものが高額で取り引きされ密かに市場に出回っているのは知っていた。
しかし当然ながら生で見るのは初めてだった。

「どうやらこれを見るのは初めてのようだな。兵藤が俺の邪魔さえしなけりゃ、日本にももっとこいつが出回ってたのにな。」

「邪魔…?」

「あぁそうさ。俺が密かにこいつを輸入しているのを、あの男が嗅ぎつけて警察にチクりやがった!おかげで俺は警察に追われる日々さ。」


(政明様が石田さんをクビにした裏側にこんな事情があったなんて…。)


「ま、政明様をここに呼んでどうするつもりですか?」

「どうするって…そりゃこいつの威力を見せてやるのさ、あの男の身体にぶち込んでな。」

「ーーっ!?」

楽しそうに拳銃を弄っている石田さんの目はとっくに正気をなくしていた。




次のページに続きます。


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