魔法 KYで方向音痴な子が卿にお世話になる



一応(強調)純血の女の子。それでも特に家系が古いわけでも公に家柄が知られているわけでもない、陰の隅にいるような純血の家庭。

一人きりでダイアゴン横丁で買い物をしていると、夢主自覚なしの方向音痴を発揮して夜の闇横丁(以下ノクターン横丁)に。

ノクターン横丁に来てしまったことに気付かないまま夢主はちょろちょろと歩き回る。フローリアン・フォーテスキュー・アイスクリームパーラーに入ったつもりがボージン・アンド・バークスに入ってしまったりと、夢主びっくり。それでもまだまだ気付かない。


そんなある時、きょろきょろと挙動不審な夢主に物騒な老婆が近付いてきて話しかけられる。老婆が興奮気味にしつこく喋りかけてくるものだから混乱する夢主。今ならヒステリックになって変人に成りきれるとか思う夢主。完璧KY。

「ちょ、止めてくださいほんと!しつこいです五月蝿いです!その汚いおててで私に触らないで!!」KYで方向音痴な上に頭の方が痛いけど気にしない。

「シレンシオ!コンファンド!ベトリフィカス・トタルス!クルーシ――」

動揺した夢主は杖を振り回し、黙らせて錯乱させて石にして、おまけに許されざる呪文によって対象を苦しませようとしたところで真っ黒な人物に止められる。これ勿論我等が卿でございます。

「何だこの小娘は。さっきからちょこまかとあちこち歩いているかと思えば他人に向ける呪文の扱いがなってないな」だのと思いつつ許されざる呪文を動揺しているとはいえ使役しようとした夢主に興味津々な卿。

「あの、その、えっと、く、く、くくくく……クルーシ」「シレンシオ」「(ノォォオオオオオオ!!)」

夢主に興味が湧いた卿。
とりあえず卿にステューピファイされた夢主は、そのまま卿にお持ち帰りされることに。



「私はどこ?ここは誰?この状況って融解?」誤字じゃないよ!

目を覚ませばそこは質素だけどとても高級感の漂う部屋だった。あれここ自分ちじゃないなここどこだろうそういえば今日の夕飯はカルボナーラがいいな、と暢気に考える夢主。ザ・KY。とりあえず卿と対面。


「お嬢さん、お名前は?」

「え?えーっと。ベティ……ベティ・スミスです」


日本でいう花子みたいな名前を咄嗟に名乗る夢主。偽名です。夢主の不自然さに勘付く卿。馬鹿なのは夢主だけなのさ!


「他には?」

「父はジョン・スミスです」

「違う。純血なのか訊いているのだ」

「あー、純血っぽいですねえ。これといって特に自覚とかありませんけど。ちなみにホグワーツの寮では素敵無敵な狡猾軍団その名もスリザリンなんですよ!」


自慢げに言う夢主の頭は馬鹿です。偽名は使うくせに在籍している学校の名前は言うわ寮は言うわで卿は唖然。

夢主の馬鹿さ加減に呆れ、逆に新鮮さを感じる卿。なんかよくわからん展開に辿り着いて夢主が卿にお世話になる。誘拐で拉致です。


卿ったらロリコンさんですっていうネタもやりたいな。完全オリジナルで闇陣営中心。

卿とかセブルスとかルシウスとかレギュラスとかベラトリックスとかと楽しくわいわい。

夢主が我が儘言って問題起こして主にセブルスとレギュラスを巻き込んで卿とルシウスを呆れさせたり困らせたり。ベラトリックスは夢主のよき姉で悪友であることを私は強く志望します。卿ラブなベラと対立させるのは夢主の命がやばいのでね!



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