さよなら羞恥心
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「こんなことして楽しい?」
「すっごく楽しい」
「……ほんっと最悪…!」





真っ暗な深夜。
先ほどまで一緒にご飯を食べていたスカイファイナンス内。
外のビルやお店は光が溢れているが、スカイファイナンスの室内は電気が一切付いていなかった。
電気を消されるという秋山の突然の行為に驚いたが、真っ暗な室内で腕を掴まれキスをされた。

秋山のあまりにも突然すぎる行動に驚いていると、秋山はにっこりと笑い、「ここで脱いでよ」と言った。
勿論唐突かつ非道徳的な要求に「はい」とも言えず、取り敢えずこの場から逃げなくてはと秋山の鳩尾にパンチを一発食らわそうとしたが、再び腕を掴まれ耳元で「脱げ」と命令される。
低音ボイスで命令口調の時、言うことを聞かないと後で大変な目に合うことを理解していた名前は否定することも出来ず無言で頷いた。
「いい子いい子」と頭を撫で、外からの光を頼りに服を脱ぐことを急かす。
服を脱ぎ、スカートも脱ぎ、ブラを外す。
露わになった胸を腕で隠し、残りパンツ1枚になったところで、冒頭の会話へと戻る。


「早く脱いでよ〜」
「…ほんと楽しそうだね!!ていうか服…」
「ちゃんと回収してあるから安心して最後の1枚脱いじゃって」
「…バカじゃないの…!!」


脱いだ服を抱え、ニコニコと笑いながら早くパンツを脱げと急かす。
名前は半分泣きそうになりながらもゆっくりとパンツを下ろし脱ぐと、叩き付けるように秋山に渡す。


「いやぁ〜興奮するねぇ」
「………いいから早く服着させて」


全裸になり室内に立つ異様な状況を楽しむかのように、じっくりと名前の体を見回す。
俯き、目を瞑る名前に、秋山はそのまま室内を一周するように命じる。
とんだ命令に苦笑いしかできない名前に対し、相変わらず笑いながら歩くように背中を押した。


「早くしないともしかしたら人来ちゃうかもよ〜」
「……とっくに閉店時間過ぎてるでしょ!?」
「あれぇ、そうだっけ」
「ッ…あっ…さ、触らないで…!」
「背中押さないと歩かないからでしょ」


腰に手を当て抱き寄せるようにし、名前と一緒にゆっくりと歩く。
泣きそうな顔の名前を横目に、秋山は相変わらず笑っている。




ある程度歩くと、秋山はデスクの上に座るように促した。
普段秋山が仕事をしているデスクなだけあって、全裸の状態で入るのはあまりいい気分ではないようで、立ち止まってしまう。
その反応が気に入らなかったのか、名前を抱きかかえ、デスクの上に座らせ、無理矢理足を開かせる。
突然の行為に反応が出来ず、驚いた顔をしていると、膣内に指を入れ中を引っ掻いた。



「ひっ!?あっ、やだぁ!やめ」
「全裸で歩いて興奮したのかな…こんなに濡れてる」
「言わないで…お願い…ッ、あんっ…やだッ、ぐちゃぐちゃしないで…」
「これならすぐ入るね」
「ッ!!??やだ!!こんなとこでしたくない!!ねぇ秋山さんやめよう!?せめてソファでやッ、んんっ」
「ん…、っはぁっ…はっ………ここでやろ…ね?」


スラックスのチャックを下し、完全に勃起状態の肉棒を取り出すと、濡れたそこに勢いよく突っ込んだ。


「あぁっ!!っあ、あっ、駄目…駄目だってぇ…やっ、秋山さんのちんこ奥まで入っちゃってるっ…!」
「いつもより締まりが良いねっ、はぁっ、はぁっ」
「???ッ!!痛ッ、肩、噛んじゃ、らめ」


ジュポジュポと激しい水音が室内に響き、腰を動かすたびに乗っている机の脚がキシキシと鳴る。


「裸で歩いて…ッ、随分と興奮してたみたいじゃない…!!!淫乱な子だねぇ…!」
「違うもん…ッ、秋山さんのせい…だもん…ッ、あっ、乳首噛んじゃやだぁっ」
「噛まれて締め付けがもっと良くなってるよ」
「んっ、ん…っ、駄目ったらぁ…!」
「名前ちゃんって案外こういうこと好きだよね、とっても可愛い」
「ばかっ!」

にこにこと笑いながら首筋に顔を埋め、ゆっくりと舌を這わせる。
名前の耳に息を吹きかけ、舌を耳の穴に挿し込む。
唾液の音が耳にダイレクトに伝わり、耳すらも犯されていることに名前はゾクリと体を震わせた。

「あっ、秋山、さ、やだっ」
「ん〜?耳、好きなんだね」
「違っ…そんなことないもん…っ!」
「そう?」

耳に唇を這わせたまま腰を動かす秋山。
腰の動きと一緒に耳の穴に舌を挿し入れすると、一層名前の喘ぎ声が増す。
そんな名前の声に欲情した秋山は、腰の動きをさらに早める。

「ふっ…ん…名前ちゃん…名前ちゃん…っ、ナカ出していい…ッ?」
「…いつも聞かないで出すくせに!」
「あれぇ、そうだっけ…じゃ、遠慮なく…んっ…っふぅ…くっ」
「秋、山さっ…!!!」

名前を思い切り抱きしめ精を放った秋山は、ゆっくりと肉棒を引き抜くと近くに置いてあったティッシュで零れた精液を拭き取る。
ぐったりとした名前の頬に手を添え「お疲れ様」と囁き、キスを落とす。

「…ねぇ名前ちゃん」
「何よ…」
「今度は屋上で脱いでみよっか?」
「秋山さんのバカ!!!!!!!」

へらりと笑った秋山の顔に名前の全力の平手打ちが飛ぶ。
やっとの思いで解放された名前は、痛む腰を上げながら、脱いだ服を回収し始めるのであった。






end



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