えんじょこうさい(仮)2
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嶋野さんとのセックスもわりと慣れ始めてしまった自分に苦笑いしてしまう。
ろくに男性経験がなかったはずなのに、今となっては嶋野さんの開発の結果か、すんなりと受け入れてしまえるようになっていた。
急に呼び出され、事務所へ行き、嶋野さんの部屋まで通される。
部下の人達は私のことをどう思っているのだろう。
きっと「ただ遊ばれてるだけ」とか「新しい玩具」って認識なんだろうけど。
それでも私のことを求めてくれるのが実は嬉しかったりする。
内緒にしてる小さな淡い恋心ってやつは墓場まで持ってくつもりだけど。

そんなこんなで今日もお呼びがかかり、新調した下着に期待を込めながら、嶋野さんの所へと向かった。
いつもの通り嶋野さんのを舐めて奉仕して、ある程度固くなったら跨って自分で挿入する。
なるべく自分で動こうとしてもなかなか上手くいかないため、嶋野さんに腰を掴まれては打ち付けられ、どんどん頭がぼうっとしてくる。

「なんや、えっろい顔しとるのォ」

突然降ってきた第3者の声に、一気に現実へと引き戻される。
声のする方を見上げると、真島さんがニヤニヤと笑いながら私を見ていた。

「ま、真島さん!?」
「おう、来たか真島」
「キャンキャンうるっさい声廊下まで響いとるわ……それにしても名前ちゃん…案外おっぱいあるんやなァ」
「なっ…!!!!!」
「当たり前やろ、ワシが育てたんや」
「さっすが親父や」

ジロジロと私の体を見回す真島さんと、さも当たり前かのように真島さんに話し掛ける嶋野さん。
急な展開に頭が付いていかず、嶋野さんを見ると、優しく頭を撫でられた。

「ほな、名前の感じとるとこ仰山見て貰い」
「しっ、嶋野さ、やだ」

繋がったまま体位を背面座位に変えられ、真島さんによく見えるようになのか、足を持ち上げられた。
丸見えのそこを咄嗟に隠すこともできず、嶋野さんは容赦なく腰を打ち付けてくる。

「名前ちゃんのおっぱい、オヤジに突っ込まれる度に揺れとるのォ〜!」
「や、だっ、真島さ、見ちゃ、やだぁっ」
「真島ァ、名前の胸可愛がってやれや」
「!?嶋野さんっ!?」
「それじゃ、遠慮なくいかせて貰うで」

革手袋を着けたまま、私の胸をぐにぐにと強く揉んでくる真島さん。
でも乳首だけは触らずに、避けるように触ってくる。
見なくても固く立っているだろう乳首を触られるのを期待して疼いてしまう。
その間も私の中では嶋野さんが抉るように突いてくるから、上手く物事を考えられない。

「名前ちゃん」
「な、に、真、島さん…っ」
「乳首、弄って欲しいやろ?」
「!?…そ、そんなこと…っ」
「弄って欲しい〜って訴えとるで、な?素直になり」
「違っ、私はっ」

舌を伸ばし、乳首に触れるか触れないかギリギリのところで止められる。
真島さんの吐息が当たって、更に疼いてしまうのを認めたくない、のに。

「名前、真島にどうして欲しいかちゃんとおねだりせなアカンで」

耳元で嶋野さんにそう囁かれてしまっては、もうまともな思考回路なんて吹っ飛んでしまって。

「ま、真島さ、ん…私の乳首、弄って、ください」
「了解や」

ニヤリと笑った真島さんの舌が私の乳首に触れ、べろりと舐め上げると、そのまましゃぶりつくように口に含まれた。
甘噛みされて、時々強く噛まれて、舐められ吸われて、抓られて。
下からは嶋野さん、上は真島さんに犯され弄られ、もう私の思考はまともなんかじゃない。
ひたすら与えられる感覚に溺れながら、必死に2人の名前を呼ぶ。
限界を迎え、果てても与えられる快感に耐え続けてもうどれくらい経ったのだろう。
私の乳首が真っ赤になって、真島さんの唾液でベタベタになった頃、ようやく解放された。

「はぁっ…あっ、あ……も…むり…」
「おい名前、股開かんかい」
「えっ、待って、嶋野さっ」

力の入らない私をうつ伏せに押し倒し、腰を持ち上げる。
お尻を突き上げた状態にされ、嶋野さんが腰を擦り付けてくる。
何度もしてきたはずなのにまだ固くて熱いそれが、ゆっくりと私のなかに入ってきた。

「ぁ、あっ、ひ」
「腰砕けとるで…しっかり持ち上げんかい」
「ひぃんっ」

お尻を叩かれ、腰をガッツリと掴まれる。
まるで獣の交尾のように腰を振り、奥へ奥へと突いてくる嶋野さんの荒々しい行為にただ声を上げることしかできない。
ニヤニヤした顔で私を見る真島さんが視界にいる。
それを知った上でなのか、嶋野さんは見せ付けるようにゆっくりと引き抜き、思い切り挿入する。
そんな行為を繰り返しされるうちに、もう私の身体も頭も限界が来ていて。

「し、しまのしゃ、もうっ、やらぁ…ぬいてぇ…っ」
「せやなぁ…もうちょっとしたら抜いてやるさかい、我慢せぇ」

嶋野さんも限界が近いらしい。
苦しそうな声を出す嶋野さんはさらに腰のスピードを上げて突いてくる。

「出すで…名前ッ……ッ…」

根本まで挿入し、私の中でビクビクと震えながら温かい精液を注がれる。
どぷどぷと容赦無く吐き出されるそれを奥で受け止め、チラリと嶋野さんを見ると満足そうな顔で私を見ていた。

「……ええ子やな、名前」

頭を撫でられ、身体を持ち上げられる。
嶋野さんに抱っこされ、シャワールームへと歩き出した。

「せや、真島ァ」
「何や親父」

部屋から出る直前。
嶋野さんは真島さんの方を見てニヤリと笑い「この女ワシのやから、手ェ出したらアカンでェ…今回は特別や」と言い、鼻歌を歌い始める。

「ワシの」なんて言葉にドキドキしてしまい、もしかしたらこれは恋のチャンスがあるかもしれないなんて思ってしまった私は案外チョロいのかもしれない。
少し期待しながら、シャワールームに向かう間、嶋野さんの胸板に身を預ける私がいるのであった。






end


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