*管理者信奉者のひとりごと


――かつての彼女を夢想する

彼女は完璧で、俺には彼女だけが全てだった。手の届く存在ではなかったが、けれども、俺にはそれで良かったのだ。それで満足だった。彼女は、誰も仰ぎ見るべきで、素晴らしいヒトだ。それは俺以外にも当然そうだった。そして、いつまでもそうあるべきだったのだ。それを、それをxxxが、ああ、ああ!思い出したくもない!…いや、彼女はまだこうして生きている。今度こそ、今度こそ、xxx!一歩たりとも近付かせたりなどしない――

『侵入者を確認』

そうだ、レイヴン。貴様を二度も、二度と、彼女に近付けたりするものか。

「――テン・コマンドメンツ了解、作戦を開始しろ」

彼女は俺が守ってみせる。
そして、今度こそ、今度こそ…――

( 0903 )
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