*林檎くん→レイヴン的
*ほもくさい
あなたの名前を呼ぶ時、いつも考えいるんだ。
僕達はいつまで、この関係でいられるのだろうなんて、とても当たり前の事を。
「レイヴン、大丈夫ですか」
「なんとかな。…そっちは」
「ええ、ありがとうございます」
いつものぶっきらぼうな、普通の会話が嬉しい。あなたが側に居てくれるというだけでこんなにも心強いという事実が、僕を僕で居させてくれている。けれど僕はあなたにそんな事は言わない。言えるわけが、無い。
「次も敵でなければ、宜しく頼まれてくれ」
ライフルを持った右腕をあげる挨拶(くせ)。サンライズ・オレンジの眼(カメラアイ)が瞬く。
「こちらこそ。…ぜひ、あなたとは敵として戦いたくなんてありませんから」
通信の奥の奥からこもった笑い声がかすれて聞こえて、それにつられたように、僕も笑わずにはいられなかった。
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