*カイリーとQ.E.D.

「よお、こんな所に居たかよ」
「$≧∞≠**§△」
「またワケの解らんことを…」

自慢ではないが、長年相棒をつとめているこいつの言葉を理解出来たことは無い。
何か意味有り気で、時たま意味の通じた言葉に聞こえる、ような気もするが、やはり、未だに分からない。

「今日はよう、たまには散歩にでも行こうかと思って誘いに来たんだよ。なあ、行くだろ」
「……#///★≧」

言っている言葉は未だに理解出来ないが、どうしてか不思議とこいつの気持ちだとか、考えていることは分かる。だからこうして組んでいるわけだが。

読んでいた分厚い本を閉じ、立ち上がると、少しばかり見上げる位置に顔がある。
その、少し高い位置にある顔を見て笑うと、こいつも少し、笑った。

( 0905 )
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