あれ?なんだろう…

この感情は…




「っ…い!!」





ドクドク
速く脈打つ俺の鼓動

苦しい…
けど心地よくて





「おい!!ナイル!!」

「……えっ…?」

「何ボーッとしてやがる」





パタッとキョウヤの声で
俺は現実に取り戻される

けど未だ心の中に
あのもどかしい感情が留まったまま





「すまない…,
考え事をしていた」

「…お前が?」



フンッと鼻で笑い
キョウヤは何故か
俺の側に腰を下ろした




ギュッ




すると胸を締め付けられる
焦燥感にも似た痛みが
俺の身体中を巡りだす




ああ…まただ…

この焼かれて
しまいそうな感情…

キョウヤを
目の当たりにすると
何故か苦しくて苦しくて





「……なに考えてたんだ?」

「っ…いや…
別に大したことでは…」



ふとキョウヤが
俺に顔を向けたのに

逆に俺は視線を下に落としてしまう


否,彼を見れないから


だって目が合うことになれば
自分が蒸発して消える気がして…




「ナイル」

「なんだ…」

「最近,俺を避けてねぇか?」



ビクッとその言葉に
俺は思わず肩を震わせた





別に故意で
避けていたわけではない

ただ,自分でも良く判らず
矛盾とした感情が支配して
キョウヤを見れない日々が
続いていたのも確か。

それが俺とキョウヤと
のチームの仲である上で
失礼に中るのだろう



俺はギュウと
自分の肩を強く掴む



「…そんなことは…ない」

「ある」

「ない…っ」

「じゃあ俺の目見ろよ!」

「…っ!?」



必死に応対をしていたら
いきなりガッとキョウヤに
肩を掴まれ

顔を無理やりに近付けられる



キョウヤの息が鼻にかかる
鋭く俺を睨み付けるその眼孔


俺は目が合った瞬間
一気に顔に熱が集まってしまう



「っお前…」

「はっ…離してくれ!!」





ああだから嫌だったんだ…!!
こんな俺を見られたくはなかったのに

こんな感情もろとも

きっとお前に
見透かされてしまった…





俺は掴まれた腕を
何とかほどこうと

両手を添えて
力を入れようとするが
何故か呆気なく解かれた





「キョ…キョウヤ…?」


「……離さねぇ…」



離されたと思えば、
それも一瞬だけ

直ぐに彼の懐の中,
力強く腕を背に回されていて…


苦しい…

でも心地よい温もりが
キョウヤを通じて
ナイルへと伝わってゆく



「んっ…」



その温もりを
噛み締めるよりも先に

俺はキョウヤに
ふわりと唇を塞がれる




コトリとその瞬間
俺の時が止まった


終わって欲しくない

このまま,
溶け合ってしまいたい…

この瞬間が、願望が
俺の心を支配する




「はっ…キョウヤ…」

「俺を見ろ」




優しく耳元で囁かれ
俺の心臓は今にも止まりそう

ぼんやり体が熱いまま
キョウヤを見つめてみれば




「ハナッから言えよな…
好きってよ…」

「すまない…」





どうやら俺の思考は
やはりキョウヤに
見透かされたみたいだ

認めていいべきか
悩んだこの感情が

今はキョウヤの柔らかな表情を見て
一気に甘く弾ける





「キョウヤ…」

「…なんだ?」

「少しの間、
こうしてもらっていいか?」





キョトンと俺の言葉に
少し驚いていたみたいだか

ギュウと更に
キョウヤの抱き締める力が
強くなるのが判って





俺は弾けたこの甘い感情を
もう隠す必要もなく

思わず頬を緩ませて
キョウヤの胸に
身を預けることにした







CHERRY KISS!
〜さくらんぼキッス〜爆発だも〜ん〜







------------->
脳内再生が凄いから
ハァハァして書いてやった
反省はしていない←

さくらんぼキッス聞きながら
読むことをオススメしますw

勢いで書いたので
ナイル偽物のぐだぐだですが
やりきった感満載です
('∀`)ドヤッ←


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