じとじと
雨降る日々が続く梅雨の時期
合宿所でもそれが充満していた



「塑琉奈さーん」

「うぬぅー…」


そんな中でも流されず
明るい笑顔で塑琉奈を起こしに来た綱海に
未だ気だるさと眠気が残っているのか塑琉奈は生返事を漏らし
また身を丸める



「起ーきーてーくーだーさーいー」

「やあ…ねもぃ……」

「もうお昼ですよー」

「まだお昼だもん…」



生返事ながらもスルリ、スルリと
綱海の言い分をかわす塑琉奈に
綱海はハァッと溜め息を付きながらも
ゆっくり、ベッドに腰を下ろした



「塑琉奈さーん…」

「んー…」

「襲っちゃいますよー…?」

「むー…」

「…………」



何度問い掛けても
塑琉奈はもう夢の中

それを確認してから
綱海は少し頬を緩めて
その塑琉奈の無防備な唇を塞いだ



「っ…」



塞いで微かに肩が揺れるも
塑琉奈の瞼は閉じたまま

綱海はそれを確認してから
舌で閉じた唇をこじ開けて
塑琉奈の口内へと侵入した



「ふ…ぁ…」



全く活動していない舌を絡み取り
ちゅうっと吸ってやれば

息苦しさと微かな刺激に
やっと瞼を開いて声を漏らす



「すゅ…とっぷ!すゅとっぷ…!」



意識も明確となり
制止の声を上げるが舌はもう絡めとられて舌ったらずになってしまう塑琉奈



「っはぁー…」

「おはよーございます!」

「くっそ…その笑顔腹立つ…」



やっと口を解放されて
一息付いた塑琉奈に笑顔を見せつける綱海。その笑顔に塑琉奈は少し顔をしかめた



「起きますよー起きればいいんだろー、もー…」

「あっ、やっぱそのままでいいっす!」

「へ?……う、わ!?」



文句垂れながら「仕方ない」って言うようにベッドから降りようとする塑琉奈

それを止めるように
綱海はグイッと塑琉奈をベッドへ倒した



「さっきので火、ついちゃいました」

「へ?……はへ?ホワッツ?」

「責任、取ってくれるっすよね?」


塑琉奈に覆い被さり
にぱーっと笑いながら
そう言った綱海に



「まっ、待て待て待て待て待て!
ストップ!!綱海くんストップ!!
お座り!お座り!!!」

「塑琉奈さんの下でなら
お座りしてもいいっすよ?」

「違うぅううう!!!!!!!!」





その後、塑琉奈がメンバーに
顔を出したのは夕方になったという。









RainDay *wake up!*
梅雨万歳!!!by綱海







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文才ェ…

タイトル変えました



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