一昨日も真っ暗

昨日も真っ暗

そして今日も





「見れなかった…」



深夜4時ころ、もはや早朝か
気持ちよく眠れていたのは事実

だって夢を見ず、瞼閉じた真っ暗な世界のままだったから

だけど私はそれが気に食わなくて目が覚める



「…うう…っ」



何度も何度も…
彼を想い、眠りについても

夢が気まぐれなのか、それとも彼が気まぐれなのか、全然会えない日々

なんだか悔しくて、目頭が熱くなった



「…バカ…バカバカ…」



なにもされてもない
ただ、寂しい……

それだけで涙出ちゃう自分に嫌気が指す

私は気を紛らせようと、携帯を手に取り、サイト巡りなんかしてみることにした



「更新…してるわけないよね…
………んっ?」



変わりのないサイトを見ながらため息をつけば、ふと携帯画面が変わる

一瞬にして『メール受信中』から『メール受信』となり、携帯のバイブが動くのを見て

メールボックス開けば



「一之瀬…?」



そう送信者は私が会いたい人
一之瀬一哉。

一之瀬と真逆で私は素直じゃない
それは自分自身が良く知ってる
………知ってるだけで

今こうして彼に甘えず
夢で会おうともがき、全く連絡をしなかった時に彼から来るなんて…





「やっとの夢…?」



少し皮肉に笑って
彼からのメール文を読む

するとそこにはたった一行





『今日は僕に会えるよ』





「……!!!!」



私はそれを見た瞬間
すぐに携帯を閉じ、布団を被し



「…嘘だったら…承知しないんだから」



そしてウズウズが止まらないまま
これ以上ない楽しみで
眠りにつくことになった







夢で会おう
これが私と貴方の逢い引き







------------->
アメリカに残っている一之瀬と夢主の遠距離恋愛で
夢でもあなたに会いたいをイメージ

最後のは一之瀬も会いたがっていたんだよってことでした



back
×