全く難儀な話である

確かに私は彼が好きではあるが
彼のフルオープンと言ったら


私が素直にならなくなった理由だったりする





「ねぇ来夢」

「…なによ?」



彼は私を見る度
嬉しそうに顔を綻ばせ
私の手を取り、キスを落とす



「…今日も綺麗だよ」

「はいはいワロスワロス」

「ふふっ」



彼はいつもそう
恥ずかしげもなく整った顔で見つめ
私にそう言ってくれる

勿論、すごく嬉しい

けど私も年が年なわけで
年下に言われて、あからさまに照れるなぞ
そんな可愛いことなんてできなくて



「なんで笑うのよ」

「だって素直じゃないんだもん」

「…悪かったですね」



彼に笑われながらそう言われ

図星ながらもプライドが邪魔して
不貞腐れてしまう私

けども彼は気にせず
また口を走らせた



「でも来夢はそれでいいよ」

「…む…」

「だってそんな来夢も好きだもん」



私はその言葉以上に
頬を添えて、私を見る彼にふと惹かれる



「素直になったら
更に可愛いんだろうなー」

「それはないわ」

「そんなことあるさ」



私の素直じゃない言葉も
するりと受け流し

彼は優しく私に口づけを落とす



「来夢を素直にさせるのが
これから楽しみでしょうがないよ」





ああ、全く

そう言うから
また素直になるタイミングが
掴めなくなるじゃない





「それが出来たら
きっと食べ頃かもよ?」



意地悪な笑みを浮かべれば
彼はそれに合わせるように
ニッと笑った



「じゃあ勝負だね」

「…負けないんだから」





私が彼に素直になるか
彼がそれを諦めるか


恋人だからこそできる
可愛らしい駆け引き


どちらに転んでも
また愛は深まってゆく





「ふふっ…」





全く難儀な話である

彼が好きすぎて
それを上手く表せないから
素直になれないわけで

結局のところ

それをひっぺがして欲しいと
願ってる私がいるとゆうことだった








貴方に好きと言われる度
照れて素直になれないわ






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ザ☆ノープラン!

一之瀬がオープン過ぎて
好きなんだけど
素直になれないみたいな…?
ツンデレと一之瀬だよ!

ぐだぐたすいませぇえん!



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