塑琉奈さんは本当に不思議な人です
なら何故好きになった?なんて
言われるとかなり困るんだけども


「塑琉奈の印象?」

「はい、来夢さん達から見て
塑琉奈さんってどう思います?」

「そうだねぇ…」

「やっぱり、あれだろ」



自分でも正直、判りきっていた答えを
来夢さん達は口を揃えて言った



「「「馬鹿」」」








「あらっさっさー、らりんだらーららりっさねっさねんだっぼー…」



クルクル、器用に片手でネギを回しながら意味の判らない歌を口ずさみ
そんな上機嫌な塑琉奈さんの後ろを付いていく買い物の帰り道

俺は塑琉奈さんの背を見つめ
自分でも珍しく、眉をハの字にして
考え込んでいた



「うー……」



ただこうしてるだけで
俺を満たしてしまう塑琉奈さんの存在は、出会ったことで更に俺をどっぷりハマらせる

可愛らしい変な歌も
破天荒でいきなりな言動も
性格に似合わないスタイルの良さも

全部が全部、俺のドツボにハマり込む



「綱海くーん」

「っあ…なんすか?」



考えに入り浸り
ふと塑琉奈さんの声に顔上げれば
ネギでぽふんっと叩かれた



「似合わないことしてると、頭爆発しちゃうよ?」



そう言ってケケケッと
意地悪にニヤケ笑い
またクルクルネギを回し、先を歩き出す



「俺は綱海くんが好きで
綱海くんが俺のこと好きならそれでいーじゃん」



どうやら頭の中まで見られていたみたい…、じゃなきゃそんなこと言わねぇよ…


全くこの人エスパー?


そういうたった一つの発言も、俺を虜にしてるんだぜ?



「塑琉奈さんって、宇宙人だろ…」

「違うよ、腹ん中にエイリアンがいるだけだよ」

「それもどうかと思うんスけど」





予測できない未知数なあなた

どこまで不意討ちで
俺を溺愛させれば気が済むんだ…



ダメだな…、俺…



あなたが好きすぎる






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一万打フリリク、綱海夢でした
夢主が好きすぎて好きすぎて
悩んでた綱海の話です、結構内容薄ry







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