「ねぇナイルってさ
カクテル作れる?」

「え?」

食後の九時過ぎ頃

台所で食器を洗っているナイルの背に
塑琉奈は話し掛ける

ナイルは顔だけ向いて
一瞬、頭に?を顔つきをしたが
すぐに怪訝とさせた

「……また下らんことを」

「なー、どうなの?」

カチャカチャと食器を掻き分け
塑琉奈の言うことに耳を貸さずに
ナイルはため息ついた

「ナーイールー」

「………」

「ナーイールーってばよー」

「………」

ナイルの辛辣な態度に
先ほどまでダイニングにいた塑琉奈は
うーなーと声あげながら
食器を洗うナイルの背中にひっつく

「どうせ作れって言うんだろ?」

「え!?じゃあ作れんの!?」

「……っ!!」

面倒そうに口を尖らせて言ってみれば
塑琉奈はナイルの言葉に目を輝かせ

ナイルはそれを見て
「やってしまった」と言わんばかり
肩を落とした

「…ということで作ってナイルさん」

「ダメだ、塑琉奈未成年だろ?」

「違いますー
日本では15歳からアルコールOKだし」

「……そうなのか?」

俺、ナイル達より年上だからねー!?
っと胸を張り、ニヤリと笑うと

ナイルは少し考えた後
蛇口から水を出し、
食器の泡を洗い流してから一言

「しょうがないな…」

「いやっほい!!!
ありがとうナイル!!!」

「お…おい…」

ナイルの一言に、歓喜に声上げてそのまま抱きつく塑琉奈

ナイルはそれに思わず頬を赤く染める

「…んっ」

赤く染めた頬を見せられず前を向いていたが、塑琉奈にグイッと向かされて今度は不意にキスを落とされる

「おっ、お前…っ」

「へっへー、前払金!!!」

ナイルの顔にボボボッと熱を走り
目を見開いてみれば

唇を指でつついて
塑琉奈はニカッと笑い
またダイニングへと戻っていった

「……ダメだな…俺」

ナイルは自分の頬を撫でてから
その熱さに、はあっと深くため息をついた


カクテル
(あ、そうだナイル
さっきの日本の話、嘘だから)
(なっ…!?、没収!!!!)
(ああああ!!!ケチンボー!!)



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一万打フリリク小説、ナイル夢です!!
ナイルは絶対好きな人には甘くて
そのわりに免疫なくてアワアワしてればいい!!!






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