今年の春は当分先みたい
3月になっても止まらない気温差

今日も俺はこたつと言う
恋人に温かさをもらうのだ





「寒いよー…」

「そんなことないと思うけど…」



雪国育ちの吹雪くんには
もう暖かいに入るんだろう

こたつに身を預けている俺に
首を傾げている


もし俺が北海道行ったら凍死だな…
なんて思いながら
顎をテーブルに乗せた



「はいはい、雪国育ちの吹雪くんにはさぞ暖かいでしょうねー」

「それ、嫌味ですか?」



口を尖らせてそっぽを向くも
吹雪くんには効果なし
柔く笑いかけて、俺に擦り寄った


「こたつって…眠くなりますよね…」

「うん」



猫の様にゴロゴロと顔を綻ばせ
よいしょっと器用に俺のお腹に頭を滑らせて、一息ついた

所謂膝枕になるのだが



「吹雪くんー、寝ないでよー?」

「なんでですか?」

「俺が寝れなくなるから」



俺だってこたつにインしたまま寝たい
なのに先に膝枕をやられてしまったら、俺の動きは勿論制限されてしまう



「いいじゃないですか…たまには…」

「たまにって…確かにそうだけど…」

「それに僕、塑琉奈さんがいないと寝れませんから…」



コテンと完全に身を任せて
吹雪くんがそんな可愛いことを言ったのに、いきなり俺の目が覚める



「おま…っ、子供か!!」

「だって…塑琉奈さんが……」

「……吹雪くん?」



声を上げて問いかけて見れば
ボソボソっと言葉を発したまま
吹雪くんは夢の中へ



「すぅ……すぅ……」

「………」



長い睫毛を揺らし
静かに寝息をつく吹雪くん

けど、俺のお腹に
擦り寄る動作は変わらず



「まあ………
目が覚めたからいいけどさ」



そんな吹雪くんにため息をついて
よく寝れるように仕方なく頭を撫でてやった






sleeping wolf
(眠りから醒めたら
言葉の続きをちょうだい?)






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一万打フリリク吹雪夢っした!!

実は吹雪夢書くのは初めてなので
うまくできてるかな…?

すんごく淡い感じに
させてもらいました!






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