今日も今日とて変わらぬ
練習日和の天気

俺はまた貴女を見て
浮き足立って練習に励むんだ





「風丸先輩!!」

「ああ、行くぞ」



壁山から掛け声と共に
一斉に飛び上がり、そのままゴール前にいる円堂に技をかける



「タツマキ落とし!!!」

「いかりの……てっつい!!!」



円堂はそれを目を輝かせながら
それを技を使い、止める



「すげぇな、風丸!壁山!
更に威力増したんじゃないか!?」

「まだまだだよ」

「キャプテンからゴール奪う勢いでいけなきゃいけないっスから!!」

「ははっ、それは心強いなー!!!」



二人の言葉にボールを手に
円堂は笑うと、ふと風丸はベンチの方へと見やった

するとそこにいた来夢は
風丸に目があった瞬間、優しく微笑む



「ちょっと休憩してくる」

「おっ、わかった」



風丸はそれを合図の様に
円堂に言い放ちながら、直ぐに来夢の方へと向かえば



「はい、風丸くん」

「ありがとうございます、」



微笑んだまま来夢はタオルと飲料を差し出すと、風丸はそれをはにかみながら受け取って、隣に腰を下ろした



「すごかったよ、さっきの技!!!」

「タツマキ落としって言うんですよ」

「へぇ…、まさに竜巻だったものね」



成る程、と納得する来夢の傍らで
その様子を見れるだけで
俺の気持ちは更に高ぶってゆく



「今日も絶好調だもんね、風丸くんは」

「そう…ですか?」

「うん!!!」





きっとそれは
あなたが俺の傍で見守ってくれるから
なんですよ?

あなたがいない練習なら
多分ずっと絶不調の自信がある

それくらい
来夢さん、あなたが好きだ



なんて…言えるわけないけど……





「そろそろ、練習に戻りますね?」

「あっ、待って風丸くん!」



来夢さんとの談笑を噛み締めながら、ベンチから腰を浮かすと
ふと来夢さんに手を添えられた瞬間



「…っ!?」



一瞬の出来事だった
柔い来夢さんの唇が俺の唇に重なって

俺が状況把握するよりも先に
来夢さんはちょんっと唇をつついて
ニコリと笑った





「ずっと絶好調が続きますように」






ああ、もう………

後一年は
絶好調になれる気がする……








俺の稼働条件
貴女じゃないと駄目…だけど
俺の電源の付け方は貴女の方が上手。








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一万打フリリク、風丸夢でした

風丸のスイッチは夢主しか押せませんみたいな感じで…

風丸の夢主に対する溺愛加減が
うまく表現できなくて申し訳ないです…







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