「お前はいつになったら女に戻るんだ?」

「へ…」


炎呪から、予想外の言葉を言われて
ライトは思わず答えに息詰まった


「なんだ炎呪、遂に俺に飽きたのか…
だよなぁ…、その歳ならまた軌道修正できるし、若気の至りてーか」

「いや…あのな…」


ライトはどよんと空気を悪くして
ため息を付きながらブツブツと呟くだけ

炎呪はそれを面倒くさそうに訂正した


「ライト、お前元は女だろ」

「…そーだけど…」

「ずっと男の姿でいるのか?」

「え…、いやっ…」

「…あ?」


"うん"と言おうとしたライトは
炎呪の何か言いたげな表情を見つめ
仕方なく言葉を喉奥に押しやった


「そんなに女体、女体言うなら
どっか女でも引っ掛けてくりゃいいだろ」


自分の意見を潰され
不満に顔を溢れさせながらライトが一声、
炎呪もそれを聞いて顔を歪ませる


「そうじゃねぇ」

「じゃあなんだよ…」


少し気にしているのか視線を下に落とし、炎呪に背を向けるライトに
炎呪はゆっくりと包みこんでやる


「たまには…甘いもん食わせてくれたっていいんじゃねぇかってこと。」

「んぅ…」


くいっと顔を向かせて
ライトの唇を柔く奪ってやれば
徐々に熱くなる体温と
それに比例して淡く染まる肌

それでもライトは
まだ不服に頬を膨らませた


「普段は…甘くねぇの?」

「そうだな…、普段のはスパイス効いてるからな」

「っ……あう…」


何度も何度も
ライトの至るところにキスを落とし
べろり、と舐め上げて見れば
ライトは漏らす吐息も艶かしく、体を跳ねさせた


「ライト」

「うー……」

「今日だけ…、
今日だけ、甘いお前が食べてぇ…」


色っぽく耳に囁いて
ライトの余裕を無くして
理性を貪り、欲を吐き出せば


「これっきり……だからな?」

「…ああ」


狐はこれ以上な甘味を溢れさせて
食われるがまま、喘いだという。



甘い狐
とろける程、君を食べたいの



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一万打フリリク、炎呪夢でした!
久々過ぎて炎呪の口調忘れたのは内緒

たまには甘ったるい女体を食べたいワガママな炎呪の話でしたー






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