今日は4月1日
そう、言わずもがな
エイプリルフールだ

嘘は午前までって言われてるらしく
珍しく早起きなんかして
あいつに嘘を付くとしよう


「キョウヤー」

「んー?」

「赤ちゃんできた」

「っぶぶわあああ!!!??」

俺が早起きのことに疑問も感じず
リビングで落ち着いて
珈琲を飲んでいたキョウヤ

それを見計らって強烈な嘘を浴びせてみれば、キョウヤは豪快に口に含んでいた珈琲をぶちまけた

「おーいー、汚すなよ床」

「いやいやいや!!待てよ!!
今の本当か!?塑琉奈!!?」

「うん」

本当は嘘なんだけどね
直ぐバラしちゃ面白くないもん

ていうかめっちゃ驚いてる
キョウヤおもしれぇ

「………」

「…床、キレイにしなよ」

「っああ…、悪い」

吹き出すのを必死に堪えながら
何やら考え始めたキョウヤに声掛ければ、我に返って床にしゃがむキョウヤ
俺もそれに歩み寄った

「存分に吹いたなぁ」

「…塑琉奈、お前はゆっくりしてろ」

「へ…?」

キョウヤに言われて、手を止めた瞬間
手を引かれ、キョウヤの胸の中にダイブ

「安静にしねぇとダメだろ?」

「え…!?ほらでも結果出ただけだし!?
まだ大丈夫…「ダメだ。」

予想外のキョウヤの言葉に慌てて弁解するも、じっと見つめられて
俺の言葉はかき消されてしまう

「んっ…」

そのままキョウヤは優しく口づけを落とし、やんわり俺に体温に送る

「俺らのガキか…楽しみだな」

「あっ…ああ…それ、ね…キョウヤさん…」

「なんだ?」

フッと笑いかけて俺のお腹を撫でたのに、俺は流石に嘘を付くのがいたたまれなくなって、ポツリと小さく言った

「嘘……なんだ」

「………は?」

「今日、4月1日だから…」

「………」

俺の言葉にキョウヤは
ポカンと間抜けな声を上げ、カレンダーを見てからやっと理解する

「塑琉奈……てめぇ…」

「ごごごっ、ごめんなさい!!!
でもキョウヤ、パパな感じしてカッコよかったよ!!!!?」

「っうるせぇええ!!!」

苦笑いして誤魔化しても、キョウヤの腕のなかで逃げられるわけもなく
そのまま俺は乱暴に押し倒される

「キョウヤ!?まっ…まだ朝…!!?」

「知るか…っ、本当に孕ませてやる…!!」

「せっ、せめて優しくしてぇええ!!!!!」

その後、塑琉奈は腰が痛くて
本当に安静する羽目になりました、とさ。


嘘にも責任を
(本当に中出ししたぁ…
キョウヤのバァカぁあ…)
(嘘が本当になっただけじゃねぇか)
(うぅうう……)
(…安心しろ、嘘だ)
(っ!!?キョウヤぁあ!!!てめぇえ!!)


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一万打フリリク、キョウヤ夢でした!
学パロにするか悩んでたのですが
同棲前提のエイプリルフール話にさせてもらいました!






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