鶴丸にめちゃくちゃイかされるはなし




圧倒的にタイミングが悪かった。

私の片手にはピンクの細長い筒状の機械。その傍らには『快感MAXローター』の文字が印刷されている小箱。そして私、オンザ布団。はい、この状況どう言い繕ってもあれですよねー。今から一発楽しむところでした!だよね。

「…あー……邪魔したな、スマン」

申し訳なさそうに鶴丸が謝るあたり、この機械に覚えがあるのだろう。なんだかんだで刀剣『男士』。遊郭に足繁く通うことは自然の摂理か、なんてちょっと更けてみる。

「いやあの、別にお楽しみとかじゃ…」

思わず言い淀んだ。

そもそも、なぜ鶴丸が私の自慰現場(未遂)に遭遇してしまったかと言うと、以下の通りだ。
夕飯を食べ、お風呂に入り、さあ寝るぞという時に昨日購入した玩具を試そうと思い、棚にし舞い込んだそれを手に取った。
そんなおり、急に「主、起きてるか?」なんて声をかけられたら誰でも焦る。この時間帯、誰かが訪ねてくることなど滅多になかったこともあいまって私はめちゃくちゃテンパってしまった。そして若干上ずった声で「ちょっと待って!」とか言うものだからそれを不審に思った鶴丸が強行突破してきたという訳だ。いつもの私と反応が違うことから心配しての行動だとは思うが、今だけはその優しさは要らなかった。

………なんて、今思うももう後の祭り、後悔先に立たずという訳だが。


私は俗に言う不感症というやつだ。自慰はもちろん、人との行為だって高まれない。なんというが、只管痛いだけというか。私の性行為の認識はぶち込んで終わりという随分下品なものになっている。まあそれも仕方ないと思う。前戯なんて時間の無駄だと思うし、それならちゃっちゃと終わらせて欲しい。

「…とにかく、悪いことをしたな、すまない」

「謝られるとかえって気まずいんですが…」

「まあそれもそうだろうが…。それよりきみ、そんなに溜まっていたのかい?」

「そんなことはないけど」

「どちらにせよ、そういった行為をここでするのは得策じゃないぜ?これが俺だったからいいものの、他の奴らだったらパクリと食われててもおかしくない」

パクリて。そんなことありえるかっての。相手が可愛い麗し美少女審神者ならありえるのかもしれないけど、相手は私。良くて苦笑、悪くて引かれる。悲しいかな、これが並審神者の現実だよ。

思わず苦笑しながら見ると、あからさまに眉を寄せた鶴丸が「分かってるのか?」と詰め寄ってきた。その前にこの玩具、方させてくれないかな。

「分かってるよ、ちゃんと気をつける」

「本当に?きみは変なところで卑屈だからなぁ」

「うるさいな。そんなことない」

「いいや、今だってどうせ有り得ないって思っただろう?きみはどうも自覚が足りない」

「もし仮に襲われたとして、相手が私じゃ盛り上がらないよ」

鶴丸が不満そうに言うのを横目に、ため息をひとつついて半ば自棄的に吐き捨てる。もうそろそろやめ時かと思っているのだ。わざわざ病院に行ってまでどうこうしたい問題ではないし、ここまで努力したのだからもういいや、と。感じれなくて結構、性交の楽しみなんてわからなくて結構。

そんな意味を込めて言えば、鶴丸は益々眉を寄せた。美麗な顔がゆがむ様はなかなか迫力があるものだと、心の片隅で思った。

「どういう意味だい?」

「そのまんま。私ね、性行為を楽しめない体質なの。だから、そんな私に襲いかかったところで相手が萎えるだけだよ」

手に持ったピンクのローターへ目を落として、これで無理だったら諦めよう、と考える。ため息混じりに答えた私に、鶴丸が考え込むように黙った。

「………ふぅん、そうか。きみ、それは相手が悪かっただけかもしれないぜ?」

「へ?」

「いいか?主が今まで何人と性行為をしてきたのかは知らんが、性行為には相性がある。あと、相手をどれだけ思いやれるのかも、ポイントなんだ」

「……うん」

まるで遊び人のように手馴れたことを言う。鶴丸は真っ直ぐに私を見て言った。

「なぁ、主。俺はきみを抱きたい」

「うん………は!?」

諭すように話しかけものだからつい頷いてしまったものの、その言葉の意味を理解して思わず聞き返す。すると、いつの間にか近くに座っていた鶴丸はいつになく真剣な面持ちで私を見てきた。

「俺を好いてくれ、とは言わん。だが、せめて主の「感じにくい」体質を治してやる助力くらいはしてやりたい」

「え、えと…」

「それに、もし本当に感じられない質だとしても、いざと言う時は奥の手があるから大丈夫だ」

「奥の手?」

思わず聞けば、鶴丸は楽しげに笑うだけで、答えはくれなかった。なんだと言うんだろうか。

確かに、もしかしたら感じられるかもしれない。性の喜び、女の悦というやつを。鶴丸の言うとおり、相手が悪かっただけなのかも。彼に抱かれることによって、性行為の楽しみ、新しい世界とやらを開けるかもしれない。
将来、相手ができた時、夜の営みでがっかりさせずに済むかもしれない。親に、子供の顔を見せることができるかもしれない。
いくつもの可能性が頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え。どうしようかとめちゃくちゃ悩む。
だけど、逆に不安や戸惑いも隠せない。
そんなことのために刀剣である鶴丸を利用してもいいのかとか。そもそも、主と刀としてそういった波風立てるような行動は大変宜しくないんじゃないだろうか。
と言うか、コイツただたんに私を抱きたいだけじゃないのか。いや、そもそも私を好きですらないはず。鶴丸はどういうつもりで言ったんだろう。

それに………もし。これで感じられなかったら私だって抱かれ損だし、何より鶴丸の矜持を傷つける。この後変にぎくしゃくしたら本丸内にも亀裂を産みかねない。内部崩壊だなんて笑い話にもならない。

………うん、ダメだ。
やっぱり断ろう。僅か数秒の間に結論を出した私は、改めて鶴丸に向き直った。

「鶴丸、その提案だけどやっぱりー…」

「もし、これできみが楽しめなかったとしても俺は何も言わないし、距離を置くつもりももちろんない。それと、このことは誰にも言わない。そして、これは俺の願いであって、きみは気負う必要はない。どうだ?……きみが気にしてるのは大方この辺だろう?」

「………な、なんで」

「きみの刀剣だからな。それくらいわかるさ。……主、嫌ならはっきり言ってくれ。俺に気を使う必要は無い」

真っ直ぐに私を見つめる蜂蜜色に思わず戸惑う。鶴丸の顔は真剣そのもので、いつものふざけた様子は一つもなかった。手にじわじわと手汗が滲んでくるのが自分でもわかって、思わず目をさまよわせる。
しばしの沈黙、急かされるような静けさに私が出した答えは、「わ、かった…」という非常に弱々しいものだった。


私は存外、流れやすいらしい。





▽▼▽



まずは口付けから。
私が布団の上で仰向けになって寝た上に、鶴丸が覆いかぶさる。いつもは大して意識していなかったが、こうしてみると意外と男らしい節があちこちに見受けられて柄にもなく胸がドキドキと高鳴った。
華奢な見た目の割して、着物の合わせから見える胸板や、裾から覗く腕の筋肉に思わず目をそらす。それがわかっているのかわかっていないのか、鶴丸は少しだけ笑うと私の瞼に唇を下ろす。

「んっ、む……っ」

「少し力を抜け、痛い思いはさせない」

「や、でもこれすごい緊張する…」

「…そうか。なら、少し我慢してくれ」

「へ?」

鶴丸がそう言ったかとおもうと、ふわりと腰を上げる。隣につかれた手がトン、と私の肩に触れ、すぐさま白魚のような手が脇の下に潜る。

……潜る?

瞬間、擽るように指の先を動かした鶴丸に思わず体がはねた。擽ったい。
うわっ、ちょ、待って。
足をばたつかせて擽りから逃げようとしても下半身は鶴丸の足に拘束されていて、両手で鶴の胸を押してもびくともしない。
こんなところで男女差を感じて思わずキュン、とかなってる場合ではない。

「ひゃっ、あはははははは!やめ、もうっ、あはっ、ふへへへへへ、あはっ、無理っ」

「きみは笑い方が変わってるなぁ」

「うっさ、ちょ、むり、ほんと許してあはははははは!!」

脇の下をさんざんこちょこちょされて、ようやく開放された時には心身共にぐったりだった。こんなに擽られたのは現世の友達以来だからもう数年ぶり?
なんて息絶え絶えに考えていれば、不意に鶴丸が唇を合わせてきた。
今キスされると酸欠で苦しいんだけど。

「んっ、…む、………んっ」

決して激しくない口付けに、ゆっくり、本当にゆっくりだが少しずつ吐息が漏れだしていく。鼻にかかる甘声に自分自身恥ずかしく思いながら鶴の合わせに手を伸ばした。

「緊張は抜けたかい」

「へ…?………あ、」

「身体に力を入れすぎると感じにくくなるんだ。そら、今はそんなことないだろ?」

そう言って、鶴丸がとんとん、と私の唇をつつく。それによって私は自分の唇に唾液がこぼれていることに気づき、慌てて拭う。鶴丸はくすくすと楽しげに笑うと、片手で私のからだをゆっくりとなぶり始める。
ワンピースタイプの薄手の寝間着を着ているとはいえ、性的に触れられると何か燻るものがある。
ぴくりと小さく体を震わせた私に、鶴丸はもう片方の手で目を閉じさせるように私の目を覆った。

「きみは敏感すぎるんじゃないか?
………そうだな。感じ過ぎる、と言えばいいのか。敏感肌ってやつか?いや、それは違うな」

「つ、る、見えない」

「見えない方が、感じるものだろう?」

「ん、っ………」

鶴丸の手が、服越しにお腹の上を這う。感覚でしか言い表しようがないが、恐らく子宮の上のほうを軽く押すようになでつけられて、感じたことのない感覚に爪先が反る。
確かに、こんな優しく触れられたことなんて一度もなかった。どちらかと言うと性交は痛い、という思いの方が強い。

「つ、る、なんか、変」

「……どんな風に?」

「なんか、ふわふわ、する」

これが感じる、というやつなのだろうか。鶴丸が小さく笑ったのが気配でわかった。

「そうか。…じゃあきみ、そろそろこっちの方も、辛いんじゃないか?」

「え………ぁっ、」

鶴丸の手が、ワンピースの上から谷間あたりを撫で付ける。薄い布一枚、下着越しに優しく揉まれて、思わず自分でも聞いたことのない声が喉を震わせた。

「あっ、や、それっ……ん、」

「きみは案外乳房が大きいな。着痩せするたいぷだったのか」

「そ、んなこと言わないで……っ」

「何故だ?俺はいいと思うがなぁ。小さくもなく、大きくもなく。べすとさいずだろう」

「ふっ………ん」

鶴丸の指先が谷間をなぞる。それだけで、ぞわぞわとした何かが背中を伝った。鶴丸は撫でるような手つきで下着に覆われていない柔らかな部分を摩っていく。
薄いワンピースの上からの刺激にもどかしさを覚えた。

「つる、んっ………」

「どうした?」

「や……あの、そこだけじゃ、なく…て……」

自分自身驚いた。強請るなんて初めてのことだし、何より、触ってほしいと思ったのも、そもそも気持ちいいと思ったのも初めてのことだった。
私が思わず黙りこくれば、鶴丸は私の目を覆っていた手を離して、困ったように笑う。

「…きみは、煽るのがうまいな?」

「へ?…いや、あの」

「しかしまあ、続きを所望されるのは何よりだ。きみに最高の驚きをもたらそうじゃないか」

「鶴まっ、あ、っ…ん、…っ!」

緩いワンピースを上から下ろされて、ブラジャーの中に手を差し込まれる。思わずびくりと体が震えれば、安心させるように鶴丸の唇が私の耳元に口付けた。
鶴丸の骨ばった手がゆっくりと揉みしだいて、それに私の胸が形を変えていくのが感覚でわかった。

「ふ、っ……つる、 ん、」

「はは、きみのそんな顔、他のやつらが見たらなんていうかな」

「やだ…わたしどんな顔してる…んっ…」

「そうだなぁ」

ちょっと考えるように目線を外した鶴丸はどことなく可愛らしい。だけど、そんな鶴丸に今私の胸を揉ませているのかと思うと羞恥で死にたくなった。
そんな私にお構いなく、鶴丸は急に顔を近づけてきて、私よ耳元にまたキスを落とす。
擽ったさに身をよじれば、鶴の低い声が頭に滲む。

「ひとりじめしたくて堪らなくなる、顔だな」

「ひゃっ、っ……!」

不意に耳朶に鶴丸の舌が入り込んできて変な声が出た。その反応に満足したのか、鶴丸がくっ、と喉を震わせた。楽しげな鶴丸はそのまま舌を引っ込める様子はなく、そのまま私の耳を犯してくる。
…酷い、絶対にからかわれている。

「も、つるまっ…ふざけないでっ…!」

「巫山戯る?ひどいなぁ、きみは。誠心誠意、本音だぜ?」

「ひゃっ、やだ、どこ触っ…ぁっ」

鶴丸の胸を押す手に力を込めて抗議すれば、急に感じたことのない感覚がせり上がってきて腰が浮いた。
鶴丸の片手が、私の太ももの付け根に触れている。敏感な芽を擦るような動きに思わず足が伸びる。

「や、だぁっ………」

「そんな好い声でやだと言っても、説得力がないぜ?」

「ひぁっ、や、耳、舐めないで…っ」

そう言って顔を背ければ、鶴丸は一度唇を離してから私を見た。
半分涙目の私と目線を合わせてから、鶴丸は獲物を見るような目で瞳を細めてから、ふわりと近寄った。
鶴丸の匂いが鼻腔を刺激して、鼓動が早くなるのがわかる。
どうしたんだろう、いつもは、こんなことないのに。
なんでもない一つ一つ全てが私の何かを煽っていく。

鶴丸の顔が私の首筋に埋まって、擦り寄られる。生暖かいものが肌を伝って、それすらも快感に変わった。

「っ、や、ぁっ…」

「……そろそろいいか。
きみ、これからは少し辛いかもしれないが、やれるか?」

「な、にが…?」

「なに。きみをもっと気持ちよくさせるだけさ。なぁ、いいだろう?」

「痛い、ことしない…?」

少し探るような言い方になってしまった。過去、似たようなことを言われてSMプレイを強要されたことがある身としては不安が顔を出す。だけど、鶴丸はそんな私に「絶対にしない。この名に誓ってきみに傷一つ、つけはしないと約束しよう」とキッパリと言ってくれた。
その言葉に安心半分、手厚く扱われることに照れくささ半分感じて、思わず顔を隠す。

「ありがとう…」

「礼を言う必要は無いさ。きみは、感じるままに身を任せていればいい」

「う、うん。わかった」

鶴丸に言われて、ホッと体の力を抜く。それを見た鶴丸が嬉しそうに笑って、胸の奥がキュンと疼いた。



鶴丸は、一度私の唇にキスを落とすと、そのまま顔中にキスの雨を降らす。擽ったさに身をよじれば、「こら、逃げるな」という叱責をもらった。その声すらもが優しくて、気持ちがいい。求めるように鶴丸の背中に手を回した。

一通り口付けを終えると、鶴丸はふわりと腰を浮かせた。そして少し下の方に移動すると、私の太ももに口付けを落とす。

「ひゃ、ちょっ…どこ舐めて、」

「きみは身を委ねていればいいといっただろう」

「でも、そんな、ちょっ、きゃっ!」

抗議する私の声を無視して、鶴丸が私の太ももを抑え込む。焦って腰を引こうとすれば強い力で引き寄せられ、どうすることも出来ない。
後ろに手をつくような形になってしまい、困ったように鶴丸を見下ろしていれば、不意に彼と目が合った。

「っ、」

獰猛な、ぎらぎらと光る瞳。
精錬な、雪を想像させられるような美丈夫にはとてもじゃないけど似つかわしくないそれ。
鶴丸のそんな顔は見たことがなかった私は、思わず息を呑む。

鶴丸は、そんな私を安心させるように一度微笑むと、私の秘部に手を伸ばした。

「あっ…」

「……こりゃあ驚いた。感じてくれているんだとは思ったが、こんなにも濡れているとはな」

「えっ……嘘、私濡れてる…?」

「ああ。こーんなに溢れてぜ?ほら」

「っ、あ、やだ、ふぁっ…!」

鶴丸の骨ばった、細長い指が私の膣に入り込む。ぐちゅっ、という音が響いたかと思えば、電気のようなものが背筋を駆け上がってきて、息が震えた。
後ろについた手が崩れそうになって、やっとのことでそれを免れる。

「そうだなぁ、きみ。もう少し楽にしろ」

「ら、く……?」

「そうだ。もうちょい力を抜いてほしいんだが……しろといってできるものでもないよなぁ。なら、少し荒療治になるが仕方ないか」

「鶴丸、何を…」

鶴丸に問いかけながら腰を起こそうとすれば、瞬間、目の前に火花が散った。ついで、感じたことのないくらいの刺激が脊髄を犯す。何かが弾け飛んだ。
鶴丸が私の陰核に、直接触れていると気づいたのは、その少しあとだった。

「ッ、ふぁ、あっ〜〜〜〜!」

「おっと、すまん。まさか触るだけでイくとは思わなかった」

「ひ、ぁ、あ……?」

「…やっぱりなぁ。きみは敏感すぎるんだ。今までの奴らは強く触りすぎてたんじゃないか?」

「それ、ど、いう……っ、ぁ、あ、ふぁ…ッ!」

「そら、きみはこんなにも刺激に弱い。きっと触れる力が強すぎて、痛みに受け取ってしまったんだろうなぁ。可哀想に」

そう言いつつも、鶴丸は私の秘芽から手を離さない。くにくにと人差し指と親指で摘み弄び、逃げるように動くそれを挟み込む。

その度にちかちかと目の前が弾け飛んでは腰が砕けそうになる。

「やだ、やめっ、つる、イっちゃ、イッ、あぁあ〜〜〜〜〜!」

「んー?言っただろう、少し辛いかもしれんが、いいか、って」

「や、今イったの、イったから、ぁッ、や、ひ、あァアッ〜〜〜〜!」

「こらえ性がないなぁ、君は。まだまだだろう、これくらいで気をやっていたら、先が見えないぜ?」

「やめ、お願っ〜〜〜〜っ!ん、ふぁ、ひ、ぁあッ」

甘イキ、なんて生ぬるいものじゃない。初めて性的な刺激を受けた身としては辛いほどの快感。ずっとイっているような感覚に後ろについた腕はべしゃりと崩れ落ちた。逃げようと体を動かしてもがっちりと腰を掴まれていてどうしようもない。

「ああ、きみは可愛い反応をするなあ、ここをこんなにも腫らして」

「ひっ、やだ、なに、っ〜〜〜〜〜!!」

不意に、鶴丸の顔が動いたかと思うと、唇でショーツを脱がしたようだった。まさかと、嫌な予感に足をじたばたさせるもそれは無意味に終わる。
寧ろ余計な体力を消費した私に、びりりとした刺激が襲ってきた。
鶴丸の舌が、陰核を這う。

「やっ、いやぁっ!離してッあ、ふ、ぁ、ッ
ああ〜〜〜〜ッ」

「ふ、すごい、な、大洪水じゃないか」

「やっ、ぁ、っひ、ッ〜〜〜〜〜」

「きみ、気を飛ばさないでくれよ?流石に起こすのは気が引けるからなぁ」

「喋ッぁああ〜〜〜〜〜ッッ」

既に話すことすらままならない私に、鶴丸の息が秘部に吹きかかってゾクゾクする。何度も絶頂を繰り返しては連続で刺激を加えられて、目の前が白くなる。
鶴丸の舌が器用に私の陰核を剥いて、咥えて、甘噛みをする。
その度に頭の中のアドレナリンが溢れて、意味もない羅列ばかりが口に零れた。

「やっ、あっあっあっあっあぁあッ」

「可愛いなぁ、きみ。きみの体はこんなにも素直だ。たっぷり可愛がってあげるさ」

「や、だぁっ、つるっ!も、イッあ、ひ〜〜〜ッ、ッ!」

「っと、ああ、苦しいか?そら、ゆっくり深呼吸をするんだ」

鶴丸の唇が私の秘部からやっと離れて、糸を引く。その姿が有り得ないくらい色っぽくて、じゅくりと股の間が熱を持つのがわかった。
くらくらとするのは酸素が不足しているからか、それとも鶴丸に魅せられているからか。

「ん…もういいな。さ、もうちょっと頑張ってくれよ、主」

「ッ、うそ、っひ、っやだ、かりかりって、しな、あっ、やらぁっ、んぁッ〜〜〜〜〜!」

「すごいなぁ。きみのこれ、赤くなって…痛そうだ」

「やっ、あ、ッ、う、や、おねがっ、ふッ、ぁああッ」

秘豆が鶴丸の歯と歯の間に固定され、かりかりと執拗に甘噛みされる。
それだけでもう何度も達しているというのに、咥えて舌で転がすように弄ばれて、いたずらに吸われる。肉に埋もれた陰核は、早々に剥かれてその表面は既に鶴丸の口内に収まっていた。
何度も跳ねる体を腰ごと押さえつけられ、快感をうまく逃がさられない。
もはや自分が何を言っているのかすらわからなくて、逃げるように鶴丸の頭を押し返そうとする。だけど、力なんて入るはずもなく、それはただ手を添えるような形になってしまった。

「さーて、少なくともあと10回はイってもらおうか。きみにまぐわいの楽しさを教えると言ったのは、俺だしな」

「ひっ、そ、そんな、もッ…ああああァッ」

「まずは一回目。……ああ、そう言えばこっちは全然触ってやれなかったな。すごい濡れてるけど、きみ、そんなによかったかい?」

「ふ、ぁっ、やだ、いま、触らッ、ふ、ぁあァ〜〜〜〜ッ」

ジタバタと足を暴れさせるもそれは無意味。
余計な体力がゴリゴリと減っていくのを感じて、また体が上り詰める。
もう何回イったのかも分からなくて、ただただ呼吸を繰り返す。
鶴丸の冷たい指先が私の腟内に入り込むのがわかって、思わず腰が揺れる。

おかしい。前まで、こんなに感じたことなんて無かったのに。指を入れられただけなのに、鳥肌が立つほど気持ちいい。

鶴丸は私の陰核から唇を離す気は無いのか、そのままチロチロと舐め続けている。不意に緩急をつけながら舐めたり、吸ったり。もう頭がおかしくなりそうだった、

「ふ、ぅッ、あ、ッひっ!やぁ〜〜〜〜ッ!」

「んむ…きみは、本当にいい声でなくなぁ。思わず抱き潰したくなるほどだ」

「も、むりっ、離しッ、ぁ、ふぁっ…」

「それは無理な相談だなぁ」

鶴丸の指が二本すんなりと入るほどには私の蜜壷は濡れていた。初めてこんなに濡れたし、こんなに感じている。戸惑いが隠せない。

「さて、もう少しこっちの方も楽しみたいが、先にほぐしておかなきゃな」

「ふ、ぁ、はぁ、はぁ………」

「でもあと十……何回だったか。数え忘れちまったから今から10回な。きみにはあと10回、気をやってもらわおうか」

「ひっ…!?うそ、でしょ…?」

「嘘なもんか。きみには俺が嘘をついているように見えるのか?」

「いや、それは、その……」

嘘であってほしいという願望です、と心の中で吐露すれば、それにはお構い無しに鶴丸が私に抱きついてくる。
なんだか久しぶりに温もりを感じた気がして、思わず私も抱き締め返してしまった。

「っ、ひゃっ…」

唐突に、鶴丸の手がゆるゆると内を広げるように動き始める。鶴丸を抱きしめる力を強くすれば、小さく笑ったのが耳に響いた。

「さて、折角だからこいつも使ってみるか」

「え………?あ、えっ…!?」

もう片方の手で愛撫しながら、鶴丸は器用に何かを引き寄せて私の前に突き出した。
それは、私が購入し、鶴丸と致すことになった引き金の代物。
『快感MAXローター』こと性玩具である。

え、ちょ、待って。嘘。
そんな言葉で待ったをかけようにも、蜜壷から指を引き焼いた鶴丸が雑に中身を取り出していく。あっという間にその機械を手に取った鶴丸は、軽く説明書を読むと、軽く体を起こした。

「これをさっきの豆に当てればいいんだな?」

「ひっ、やだ、もうイきたくないっ…」

「うん?きみ、ついさっきまで気をやれなくて悩んでいたんだろう?いいじゃないか、思う存分乱れてくれよ」

有無を言わさない口調で、鶴丸が柔らかく笑う。それはいつも見る朗らかな笑顔なのだけど、この時だけは背筋が凍った。
やばい、これはとてつもなくやばい気がする。

そして、その様子は見事に的中した。









「ッ、あ、っイってる、イってるからぁッ、やだ、とめっ、ひ、ぁあああッ」

「すごいな、きみ、さっきからイきっぱなしじゃないか。そんなにいいのか、これが」

「あっ、やだぁ、角度かえッ、っ〜〜〜〜!!」

「はは、存分に楽しんでくれ。まあ俺のことは忘れてもらっちゃあ困るがな」

「つる、や、そこっ、ぁああああ!」

ローターを陰核に固定され、鶴丸の長い指が蜜壷をかき回す。
開始数分で私の性感帯を見つけた鶴丸は執拗にそこを擦ってきて、腹を押し上げるような動きばかりをしてくる。
と、思えば、奥をトントン、と小突くような動きに変えてきたり、緩急を付けて攻め立てるのでこっちとしては身が持たない。
それに加えて、慈悲もなんもない機械が私の陰核を酷く刺激してくる。
正直、頭がおかしくなるかと思った。口からは壊れたような嬌声しか出てこない。
手足は伸びきったままで、体だってずっと反っている。過呼吸になりそうなくらいの喘ぎに涙が滲む。

「可愛いなぁ、もっとよがらせたくなる」

「ひっ、ぃ、ぁあ、ふあああ〜〜〜ッ!やだ、そこばっ、擦ッ〜〜〜〜〜〜ッ!」

「んー?ああ、ここがいいのか?きみはわかりやすいなぁ」

「ちが、ひ、ぁあああ〜〜〜〜〜〜ッ」

鶴丸は乱れ狂う私を見て、愛おしいものを見るかのような瞳で笑いかける。何度も口付けられて、舌を絡められる。
鶴丸の舌が私のを絡めとって、ちゅうちゅうと吸ってくる。
喘ぎ声は鶴丸に飲まれるから、声にならない声が空中に舞い込んだ。

「ふっ、んむ、ふ、っぁ、〜〜〜〜んぅッ」

「ん………ああ、いいなぁ、その顔。ずっと見ていたくなる」

「や、ぁっ、ね、も、じゅっかい、イった、ぁあッ」

「ん?」

「あっ、んぁ、ひっ〜〜〜〜ッ」

不意に鶴丸が片手に持つローターをぐっと陰核に押し付けてくる。くにゅくにゅと逃げる秘豆をいじめるように押さえつけて、私を絶頂に追い詰めた。息をすることすらままならない白に、呼吸が荒くなる。

「イっ、あ、イってるからっ、イっ、う、ぁああ〜〜〜〜〜ッ」

「うんうん、きみが何回連続でイけるか、見てみようと思ってなぁ。どうだ?もうちょい、イけるだろう」

「や、ッ、ぁ、ひ、〜〜〜〜〜〜ッ」

「ははっ、きみは可愛いなぁ。そら、もう少し、頑張れるだろう?」

「あっ、ぐ、んんぅっ、ぁあああ〜〜〜〜〜ッ」

鶴丸の手が私のいいところを攻め立て、同時にローターがにゅるんっと陰核を滑る。やっと逃げられた、と思えばすぐさま酷い攻め立てが襲い掛かってきて、連続でイっていた私はすぐにまた上り詰める。
またスパークリングが弾けた。

「ッひ、あ、ぁあああああ〜〜〜〜ッ!」

プシュッという飛沫音が響いて、だけども攻め立ては止まらない。ブブブブ、という無情にも響く音が私の秘豆を押しつぶす。鶴丸の指先がバラバラに動いてはお腹のすぐ下を押し上げて、息ができない。

「……っと、ここまでにしておくか。じゃないときみ、意識を飛ばしそうだからな」

「ふ、あ、え……?おわ、り…?」

「ああ、終わりだ。よく頑張ったな」

鶴丸の手が、ローターが、私の股の間から離れる。その言葉にほっとして力を抜けば、床の上に放り出されるローターが目に入った。
それは私の愛液であろう液体でぬるぬるになっていた、視覚的に辛いものがあった。

「きみのからだはどこに触れても柔いなぁ」

「ん、んんっ……」

不意に鶴丸の唇が私のに重なってきて、言葉を奪う。蜜壷から抜いた鶴丸の手が、今度は胸を愛撫する。モミモミと形を楽しんだかと思えば、突起を挟むように掴んだり、指先で摘んでくる。
弱いとはいえない刺激に腰をくねらせながら受け入れていれば、もう片方の手が私の腰をつかみ寄せた。

「ん、つる……」

「ん…きみは、本当に脆いな。壊しそうになる」

「えっ、や、そんな、すぐには壊れないと思う」

「ははっ、どうだろうなぁ。もしこの手で抱き潰せば、壊れちまいそうだ」

けらけらと笑う鶴丸になんて言葉を返せばいいかわからず黙っていれば、胸に触れていた鶴丸の手が背中に入り込んで、強く抱きしめられた。

「っ、鶴丸、痛いよ」

「んー?それはすまないな」

「とか言いつつやめないじゃん」

「はは、そうだなぁ。こんなにも可愛いきみが悪い」

「はぁ!?なにそ、んっ、」

鶴丸の顔が首筋に埋められて、楽しげにキスを落とされる。鶴丸の吐息が鎖骨にふれて、こそばゆい。
鶴丸の、思ったよりも筋肉のついている背中を抱きしめれば、また鶴丸がくくっと笑った。

「さて、じゃあそろそろいれるが…構わないよな?」

「あ、えと、あ、そうだよね。うん、えっと…………。……はい、お願い…シマス」

唐突の申し出に思わず狼狽える。
だけども、ここまで来てやっぱ無理!は出来ないし、それに私も先を望んでいた。
今更ながらこんなことをしていいのだろうか。
よく良く考えれば私、鶴丸と恋仲じゃないじゃん、と今更なことに気づく。
だけど今言ってももう後の祭りというわけで。
そこら辺はまた後で考えればいいやと思考を投げ出した。

視線をあげれば、鶴丸が着物を脱いで肌を露出しているところだった。
す、すごいえっちぃ…。
脱いでいるところでさえ驚くほどの色気を醸し出している鶴丸は、私の視線に気づくとニヤリと笑った。

「そんなに熱い目で見られると照れるんだが?」

「うっ、いや、別にそういう訳じゃ…!」

「ははっ、冗談さ。きみならいくら見てもいい」

本当に楽しげに笑った鶴丸は、豪快に服を投げ捨てると、一気に衣のみ全てを脱ぎさった。目の前に晒された白い肌に思わず息を呑む。
華奢だ華奢だとは思っていたけど、脱ぐとこんなにも筋肉がついているとは思ってなかった。綺麗に鍛え上げられた体に思わず目をそらす。

彼ほど見た目詐欺な太刀もなかなかいない。こんなにも綺麗な見た目をしているくせに。

内心ものすごく動揺している私に、だけど鶴丸は何も言わずに蜜壷へと彼のモノを宛てがう。
太くて、長い。……大きい。
過去、何度か性行為をしてきたから何となくそれは見たことがあるものの、ここまで大きくて太い、というのはなかなかいなかった。
元々彼がチェリービーンズだったのは本当に苦労した。お蔭さまで喘ぎ声とやらはうまく出せるようになったものだ。

「きみ、さっきから上の空だが余裕だな」

「えっ、いや、あの、鶴丸の……大きいね?」

「そうか?まあきみがそういうのなら、そうかもしれないなぁ…」

「そうだよ。今までそんな人いなかったからちょっとびっくりし……っ!?ひゃ、ぁあああっ…!」

「俺に抱かれてる時に他の男の事を考えるなんて、きみは酷いな。まったく」

「ひっ、あ、やっ、ごめッ…」

「いーや、許さない」

不意に鶴丸が私の腰を掴み寄せて、一気に挿入する。グチョグチョに濡れそぼっていた私の膣はすんなりと鶴丸を受け入れて、愛液の音を響かせた。

「やっ、ぁん、ぁっ、ひっ!」

「きみは本当に馬鹿だなぁ。馬鹿で、可愛い。」

「や、あっ、鶴、っ激しッ」

逃げるように上へ上へと移動しようとする私の太ももを掴んで、その度にぐっと近づける鶴丸。その度にぐちゅっ、ちゅぱっという水音が室内に響き渡った。

「あっ、ひっ、ぅ、ッ〜〜〜〜」

「んっ……きみ、もうイったのかい?……ああ、ここか」

「あっ、やら、おく、こんこん、って、イッ!ふ、ッんぅううう!」

「きみ、奥擦られるの好きだろう。そら、こんな感じか」

「や、ぁんっ、つる、やぁッ、ふ、ッ」

じゅぶっ、じゅぶ、という音が耳に嫌に大きく響く。聴覚が犯されてるような錯覚に陥り、思わず顔を覆う。奥を何度も突かれるような動きに、さきほどから腰がはねるのが止まらない。
子宮口が鶴丸のモノに押し上げられて、その度に電気のような刺激が脳を痺れさせた。

「ぁ、ッ〜〜〜〜!」

「んっ」

一瞬艶かしい声が漏れて、鶴丸の動きが一瞬止まる。かと思えば、急にがつがつと食らいつくような律動に変わった。
さっきまで奥を嬲るような動きだったのに、どうしてこんな急に打ち付けるようなものになったのか、それは彼の顔を見れば一目瞭然だった。

「きみ、いったん、だす、ぞっ」

「あ、や、ぁあッ…!イっちゃ、やぁっ!ふ、ぁあ〜〜〜〜〜ッ」

「ん、搾り取られる…っ〜〜〜」

鶴丸の手が私の背中に回って、強く抱きしめられる。その瞬間、鶴丸の精液が私の膣に流れ込んでくるのがわかって、その感覚にまた感じせてしまう。
頭の中でまた弾けては溶けていく。
思わず腰を跳ねさせた私に鶴丸は軽くキスを落とし、ぐっと引き起こした。

「あっ、や、当たっ、ぁんッ」

「きみを押し倒しながら最後までするのもいいんだがなぁ。やっぱり距離は近いほうがいい」

「ひぅっ、あ、これ、奥当たって、あ、ふぁっ、ぁあッ」

「これならきみの好きな奥まで届くだろう?こんなふうに、なっ」

「あっ、や、ぁあああッ!」

鶴丸の胡座の上に腰を落とす形になって、思わず鶴丸に抱きついた。鶴丸の手が私の腰を掴み寄せて、ぐっと奥を突いてくる。
内側を思い切り擦られながら奥を突かれて、悲鳴のような喘ぎ声が喉を震わせた。

「っ、きみ、自分が今どんな顔してるかっ、わかるか…?」

「そんなのわかんなッ、ひ、ぁ、んぁあっ…!」

「そうか。今なぁきみは、とてつもなく女の顔をしているぜ…?」

「う、そっ、あっ、や、ッ…!」

「嘘なもんか。ほら、こうするとより色っぽくなる」

「あっ!?ッ、ひ、ぁあああ〜〜〜〜ッ!」

不意に陰核を鶴丸の手で押しつぶされて、思わず腰を跳ねさせた。鶴丸の背中に爪を立てたのが分かる。脳裏が焼けきるくらいの刺激に目眩がした。

「ははっ、きついな、これ、は…っ!」

「ぁっ、やだ、つるおっき、ぁあ、ッ」

鶴丸が腰を引いて、限界まで引き抜いてからずどんっとナカをうち貫く。
星が頭をまう中、それでも鶴丸は律動を止めてくれない。奥をぐりぐりと虐めるような動きをしたかと思えば、何度も出し入れする激しい律動に変わる。
ぬちゅっ、ぐちゅっ、という卑猥な音と荒い呼吸だけが室内にくぐもって、熱を上げていく。

「あっ、ダメ、イっちゃ、イッ、あ〜〜〜〜ッ!」

「っ、く、ぁっ……」

何度も何度も絶頂に導かれた私の声は既に枯れかけていた。それでも口から零れてしまう嬌声に、鶴丸の低い艶声が重なる。
ついで、鶴丸のそれが一層膨らみを増し、限界まで硬くなったところで暖かいものがナカに弾けた。

「あっ、や、出てるッ、んぅッ……!」

吐精の感覚に甘イキを繰り返し、ビクビクと体を跳ねさせながら鶴丸に抱きついた。
じんわりとしたベタつきが肌に触れて、汗っぽい。
だけど、それすらもが色気を醸し出す材料になっていて、きゅん、と胸が音を立てる。
鶴丸の手が優しく私の頭を撫でててくれたところで、恐ろしいくらいの睡魔が私を襲う。

考えてみればそうだ、散々絶頂を繰り返しては潮を吹き、そしてまた何回もイって。
意識を飛ばさなかったことが不思議なくらいの疲労に睡魔が襲いかかる。
きっと私のHPゲージを見たら真っ赤に違いない。赤疲労だ。
そのうえ鶴丸の安心させるような頭ポンポンが加わって、私は何も言えずに微睡みへと沈んでいった。

既に、朝は近い。









〈了〉
2017/07/09






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