だいたい、なぜこの方々は馬鹿なんでしょうか。
ああ、何ヶ国語も話せるのに中身は残念。
顔と身体と運動神経と顔だけが無駄にいいなんて本当に残念だわ。(顔って二回も言ってしまうのはやっぱり無駄にいいからね)
常識的に考えて、あ、この人たち常識はずれの方々だったわ。
ヴァリアークオリティーとかいっても中身が残念なんだから仕方ないわ、うん。
とりあえずは、物壊すのだけはやめていただきたいわ、切実に。
「なにしやがる!!??」
「うるせーカス」
「ししっ、カスだってスクアーロ。だっさ!」
「死ねスクアーロ」
「う゛ぉ゛ぉい!オレはカスじゃねぇえぇ!!レヴィもどさくさに紛れて言ってんじゃねーぞおぉおっ!!??ムッツリがぁ!!」
「なんだと!?」
「ちょっと!ちょっとぉ!二人ともケンカはだめよ!」
「「オカマは黙ってろ!」」
「んまぁ!酷いわ!!」
「僕は普通だと思うけどね」
「オレもー」
なんなんですか、この扉を開けたら別次元な空間は。
おかしくないでしょうか。
ものがビュンビュン、ヒュンヒュン、がっしゃーん、バリーンなんて割れていく中、皆様が平然と避けてそんな会話をしていらっしゃるんです。
これをカオスと言わずになんて言いましょう。(もちろん投げているのは我らがボス、ザンザス様です。あ、スクアーロ様に当たりました。スクアーロ様は異様に当たる率が高い方ですね)
私はたしかこの部屋の掃除に参ったのに、なぜ彼らがいるんですか。
普通いませんよね。
居ないであろう部屋をわざわざ選んだのですから。
居るなんて私に対する虐めですか。
だいたい顔がよくても中身が残念な人たちとなんて会いたくもありませんよ。
ああ、このまま帰ってしまって、この部屋の掃除はなかったことにしましょう。
ええ、そうです。
私は今日この部屋には来ていない「あ?千代じゃねぇかぁ」、うわぁ、見つかってしまいましたよ。
なんで見つけてしまうんですかね、皆様から注目受けちゃったじゃないですか。
「最悪ですよ、このロン毛スクアーロ様」
「う゛ぉ゛ぉい!?なんだその言い草わぁ!!??」
「あ、失礼いたしました。あまりに素直な口ですもので」
「素直過ぎだぁーっ!!お前は少し口を慎めぇ!」
「ちっ」
「ってめぇ女だろーがぁ!」
「それは固定概念ってやつですよ、スクアーロ様」
う゛ぉ゛ぉい!なんて叫ぶスクアーロ様を尻目に皆様を見ればなぜか笑っていらっしゃいました。
ああ、どうせろくなことにならない感じがするのは私だけでしょうか…?
「ししっ、スクアーロってやっぱりカスアーロじゃん」
「それはいつものことだよ」
「ぷふっ!ださいぞスクアーロ」
「んもぉ!スクアーロは大変ねぇ」
「う゛ぉ゛ぉい!少しは労りやがれぇえぇ!!!」
叫ぶスクアーロ様にからかうベル様たち。
ああ、本当にこんな毎日に慣れてしまうなんて…それだけ私は長くここにいたということですね。
まあ、いやではありませんが。
なんやかんやと言いつつもやっぱりここが私は好きです。
毎日が馬鹿みたいにスリルがたくさんあって、頭が残念な人たちと日々を過ごして…それが、私にはしあわせなんです。
そんなことを口には決してだしませんが。
とりあえず、ボスがキレそうです。
−−バリーン
「うるせぇ、カス共」
「うげっ、ボスがキレた」
「はぁ、また逃げるのかい」
「いいから避けなさーい」
「ぼ、ボスッ!」
「はぁ…」
「おいっ!逃げるぞ千代!」
「え、あ…はい」
時すでに遅しですが、今はこの方たちに身をまかせましょう。
私みたいな人が彼らに身をまかせれれるのはやはり、しあわせなことですね。
スリリングが続く日々
(そんな日々が好きです!)
20101129