幼なじみの彼。
ダメツナなんて呼ばれているけど、本当は優しくて、友達想いで、結構頑張り屋さん。
そんな自慢の幼なじみ!
けど、やっぱり私だって女の子。
恋だってする。
キミとの関係を崩すのが嫌で言えない、秘密の恋…
甘い恋
(私の恋模様)
空は晴天!
気分もOKな今日は大好きな幼なじみの彼、ツナこと沢田 綱吉と遊ぶ日。
前やっていたゲームの続きをするんだけど、それでも大好きな彼に会えるならそれでもいいや、って思う私は末期。
「ツナーーっ!!」
「ーーっ!!千代!いい加減チャイム使ってよ!!」
「えぇーめんどくさいよ…」
「そういう問題じゃない!オレが恥ずかしいだろ!!」
「もう!気にしないでゲームやろう!」
「オレの家ーーっ!!」
そんなツナを無視してドンドン家に入っていく。
途中、奈々さんやランボ君、イーピンちゃんに会って挨拶をしたら可愛らしい返事が返ってきて来てよかった!なんて思っちゃった。
後ろでツナはいまだに不満そうにブツブツ言ってるけど聞こえない振りをしてまたツナの部屋に向かってく。
今日はうるさい獄寺もいないし、邪魔者の山本もいない。
なんて至福なんだろうって思い、逆に今日はいい日だなって思う。
「千代ー、本当チャイム鳴らしてよ」
「わかった、わかった」
「本当にわかったの」
「うん、ゲームやろ〜」
「はぁ…(絶対にわかってねー!!)」
本当はわかってるよ。
けど、ね。
一つでも我が儘になればツナが必ず私を見てくれるんだから、やめれないよ。
*
*
*
「ツナの負けー!」
「うわぁあぁ!!なんでそんなに千代は強いんだよ…」
「だって私だからね!」
「意味わかんねー!!」
ツナってなぜだか私に勝てないんだよね。
昔はゲームとか私よりも強かったのに。
今じゃ私が優勢。
まぁそのお陰で今、ツナと一緒に居られんだけど。
「千代も、さ…ゲームとかじゃなくて、普通の女の子みたいに恋とかしないの?」
「えっ?いや、私だって恋くらいしてるよ」
「えっ!?」
「うん。本当だよ(キミにだけど)」
「そ、そうなんだ…」
ツナからふってきたのになんだかおかしい。
そんな姿見れば期待しちゃうし、側に居たくなるよ。
けどそれは同時にツナと幼なじみをやめちゃうこと。
私には選べない答え。
小さい頃から一緒に居たから、今更変えたくもないよ。
「千代…」
「なに?」
「もしも、もしもだよ」
「うん」
「千代がそいつと付き合ってもオレと一緒に、いてくれるよね?」
「えっ…」
顔を真っ赤にして言うツナ。
それにつられるかのように私の顔も赤くなっていく。
それってどういう意味なの?なんて聞く勇気は私にはない。
けど、この恋はお菓子よりも砂糖よりも甘い恋なのかもしれないや!
恋より甘い君!
(当たり前だよツナ!)
(うわっ!抱きつくなって千代!)
(いいのーツナが好きなんだから!)
(え!?それって…!! 逃げるなよ千代!)
20091014