私の父は伊達家に使える武家……と言っても下流武家で、他の武家から酷い扱いを受けていた。
そのせいなのか両親は打算的な面が強い。

他の武家にこれ以上見下されないように出来のいい子供が欲しい。全てを完璧にこなす子供が欲しい。そしてあわよくば良い家柄の殿方に嫁がせ、その家と深い繋がりが欲しい。

私はそんな理由で厳しく躾られた。


朝起きて顔を洗い、朝餉を食べて午前中はお茶やお花、お琴や舞の稽古をする。午後には机に向かい読書や勉学、夕餉を食べ、お風呂に入り寝る。

毎日毎日、ただそれだけの繰り返しだった。






ある日、そんな繰り返しの日々が崩れた。




否…小十郎が崩してくれた。





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