普段よりも暑い今日は歩いていても汗が留めなく流れる。
ミーンミーンと鳴く蝉の声を聞きながら今日から猛暑に入っていくんだと思います。
お家に帰ったら打ち水をしなくては暑くていけないような気がするなぁ。
じゃあ今日の夕ご飯はやっぱりお素麺かな?
リボーンやランボは食べ慣れていないと思うけど日本の夏っていえば素麺ですし、大丈夫かな。


−−チリンチリーン

「? 自転車?」


独特のベルの音がして振り返れば案の定こちらに向かって走って来る自転車が一台。
体型からみても女性で…真夏にヘルメットって暑くないのでしょうか?
いえ、まずはやっぱり熱中症の心配をしなくてはいけないよね。
あのヘルメットの中に頭を入れるということは暑さが充満するってことですし、うん大丈夫かな。


−−キキッ たっ

「わぁ…!(綺麗な人です)」

「こんにちは」

「こんにちは!」


ゆっくりとした動作でヘルメットを外した女性を見ると、美人そんな言葉が似合う女性でした。
仄かに香るパッション系の匂いに、ぱっちりとした瞳。
それにスタイルのいい体つきを見ると本当に綺麗って思うんです。(聞いた声も凄く大人っぽくて優しい声です!)
きっと女性ならば誰しもが尊敬するんだってわかります。
なによりも挨拶をしてくれる辺り、心穏やかな人だと思うんです。
私も将来こんな女性に…あ、でもお母さんみたいに優しい存在にもなれたらいいなぁ。
けど欲張るのはよくないですよね!
自分は自分らしく、そして本当の自分を見つけれるよう頑張らなくては。


「よかったらどーぞ」

「えっ、う、わっ」


女性はどこからだしたのかわかりませんが、女性が持っていた缶ジュースを私に投げ渡した。
あまりに一瞬のことでいろいろな考えに更けていた私にはまったく反応出来ず、手から滑り落ちました。
失敗しちゃったなぁなんて思いながら去っていった女性の背中を見る。
凛として真っすぐで、前をしっかりと見据えて進むような女性。
同性から見ても憧れてしまう。


「はっ!缶ジュース…!?ひゃあああ!!!!」


ドサァッと音がして横を向けば一瞬にして自分の体から血が抜けていきました。
落ちてきたのはカラスで、でも呼吸はしてない。
よく見れば缶ジュースから紫色の煙が溢れてきていて、これって女性が置いていった缶ジュース、ですよね。
まさか、私…−−。


「殺されそうに、なった…?」


そう思うと余計に足がガクガクと激しく震え出した。
急いで、家に帰らなきゃ…!



愛を教える毒蠍
(愛は世界を救う?)




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