あの告白された次の日、私は夢ではないかと起きたときに頬を抓ってしまった。
ちょっと所ではなかったけど、痛かった。
けど、携帯の履歴を見れば佐助さんとメールをしていたってわかって、今日佐助さんにお弁当を作るんだってことも思い出してしまう。
ど、どうしよう!
変なの作って佐助さんにガッカリさせてしまったら…!で、でも二度佐助さんには食べてもらっていますし、大丈夫ですよね、?


「わぁあぁ!!??時間がピンチです!?」


気がつけば時間も迫っていて、ああ、急がなきゃ佐助さんのお弁当が作れなくなっちゃいます!!
急ぎましょう!


*********


お弁当を三つ持って、バックを肩にかけて婆娑羅高校まで急いで走っていく。
途中、何度も息が苦しくて止まってしまいましたが、どうにか到着しました。
校門のところを見れば佐助さんがこっちに向かって笑いかけてくれていて、っ、はうー佐助さん朝からというかやっぱりかっこよすぎです。
付き合う前からもとてもかっこいいんですから当たり前ですよね。


「佐助さん!おはようございます!!」

「おっはよー陽榎ちゃん!俺様、朝から陽榎ちゃんが不足して死んじゃうかと思ったよー」

「はぅ!さ、佐助さん!」

「うーん、やっぱり陽榎ちゃんが足りなかったんだよ、お・れ・さ・ま・!ね?」


そんなふうに小首を傾げられてしまうとなんにも反論ができなくなって、ってでも私、嬉しいですから反論なんてしませんが。
佐助さんが私不足なんて言ってしまうからなんだか私も佐助さん不足になってきました。
佐助さんにぎゅうと抱きしめられながら私も同じように力を入れてしまい、佐助さんに覗き込むように見られました。


「どうしたの陽榎ちゃん?」

「私、も…佐助さん不足になっちゃいました!」

「えっ!じゃあ俺様たち同じこと考えてたんだー。やっぱり運命だよねー」

「えへへ…佐助さんとの運命でしたら大歓迎ですよ」

「〜〜っ!陽榎ちゃん!」

「佐助さん!」


お互いに離れないようギュッと抱き合えば触れた箇所がとっても暖かい。
そして心地好くて離してしまうのが、いやになってしまう。
でもお互いに学校がありますし、だからゆっくりと離れていきながら佐助さんの顔をじーっと見る。
佐助さんも同じ気持ちなのか少し、苦笑いです。


「あ、佐助さんコレ約束のお弁当です!」

「うわぁーありがとう陽榎ちゃん!こっちは龍に渡すからね」

「はい。お願いします!あ、あと…その…」

「どうしたの?」

「味、変だったらごめんなさいです」

「! いやいやいや!陽榎ちゃんの作ったものでまずいものなんてないよ!!俺好みの味ばっかりなんだから!!」


差し出したお弁当箱を嬉しそうにみてくれてなんだか私も喜んでしまう。
そんな喜びを表すように佐助さんの頬にキスをすれば佐助さんの顔が真っ赤になってしまった。
でもすぐにはにかんで私のおでこにキス。


「佐助さん、!」

「うーん、陽榎ちゃんもしたからお互い様ね」

「ーっ!はい!!」

「一緒に帰りたいから迎えいくよ」

「えっ、あの!」

「いーから!それより陽榎ちゃん」

「はい?」

「いってらっしゃい」

「はい!佐助さんもいってらっしゃい!」

「うん。いってくるよ」


そう言ってお互いに学校へと行く。
途中友達に彼氏ができたんだーっ!やかっこいいね!など言われて嬉しかったけど嫉妬してしまったのは秘密。
早く、放課後にならないかな…?



バカップル誕生
(すげーな、アレ)
(付き合う前もイチャイチャしてたけど…)
(Ahーあれもそうとうイチャイチャしてるぜ)
(公共の場所で…阿呆かあやつは)
(破廉恥でござるうぅううぅ!!!!)
((誰ひとりとして陽榎は責めないんだな))







20100324
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