※露骨に性描写があります




























どろり。自らの内側に吐き出された欲望に否が応でも感じてしまう。










ふと、考える時がある。いくら情事で女の人以上(勿論オレは生物学上、男だけれども)の快感を認めたとして、結局お前が吐き出した精子の辿り着く場所など、オレの身体には当然ないし、腹の中で息絶えるしかないんだ。

ましてやその死骸たちでさえ、行為が終われば掻き出されてしまう。そう、誰でもない彼の手で、だ。





どうしたんだ、バッツ

ああ、なんでもないよスコール
ちょっぴり意識飛んでただけだから、続けて?





余程ぼんやりしていたのだろう
声をかけられた。

中断される律動。もどかしくなって思わず「もっと」と促してしまう。ああ、俺って耐え性無いな。


別に、孕んでみたいって思っている訳じゃない。オレは今のままお前に貫かれ続けるなら幸せ(たまに煩わしく思うこともあるけど)だ。




だけれどお世辞にも、抱き心地が良いとは云えない身体だし、
こんなゴツゴツの喉元から女の子みたいな愛らしい鳴き声なんか出せやしない。


でもお前が、


オレの喘ぎ声とかに呼応するようにナカで質量を増していくのが分かる。から、




いいや、オレはスコールのこと好きだし!きもちーし!

……は?

こっちの話さっ









今夜もまた二人で繋がり合う。




白の波、泳ぐ



(ただひたすらに
   掻き分けて、)



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ぬるくてスミマセン…


2011.03.23 加筆・修正

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