今日、俺の家に春奈が泊まる。
どうしてそうなった。的な質問はまあ、その辺に置いておけ。
重要なのは、
「春奈が」「今日」「泊まる」
という事実だ。
「すごい!お風呂大浴場みたいだった!」
鬼道家の…自室。
俺のとなりで無邪気に喜んでいる春奈に苦笑し、呟く。
「そこまで広くはないと思うがな。」
「広いよ!あーあ、お兄ちゃんと一緒に入れば良かったな〜」
ガン!
「ちょっ、お兄ちゃん!?柱に頭ぶつけてどうしたの…」
「いや、デカいハエがいたものだからな。」
「そう、なんだ。…あ、お兄ちゃんもお風呂入ってくれば?」
「分かった」
ヨロヨロと立ち上がリーヨして風呂場へと向かった。
「(…お風呂で溺れたりしないかな…)」
俺は湯船に浸かり、思う。
某芸人ではないが、叫んでやりたい。と
「ホレてま(略)ー!!!」
…いやいやいや駄目だろう
春奈は兄として、俺を慕ってくれているのだ。
…ある程度さっきのような萌…いや可愛らしい天然発言が飛び出してくるのではと覚悟はしてはいたが、直接聞くと予想以上の衝撃だ
源田、お前のビーストファングで俺の煩悩をブロックしていてくれ。頼んだぞ。
同じく湯船に浸かるオレンジ色をしたペンギン(耐水性の何か)を見つめながらここにはいない帝国ゴールの守護神に縋った。
…ちなみにこのペンギン、源田だけではなくちゃんと帝国イレブン分鬼道邸にあるらしい。
そうして、神頼みを終えた鬼道が自室に戻ると、
春奈は自分が寝るはずの(ベッドは春奈に譲った)ソファに体を沈めていた。
「春奈?」
お前はベッドで寝る筈じゃ…
言いかけると
春奈が口を開き、
「お兄ちゃん今日…」
「一緒に寝ちゃ、ダメ?」
頬染めキター\(・∀・)/
「……っ、な?!」
「駄目かな…」
どうしたんだ、いつもみたいな明るい無邪気なお前は!
そしてなんだ!俺の胸に広がるムラムラとしたものはっ
どうする!俺!
結局、可愛すぎる妹のお願いを断ることもできずに、…ベッド、だ
「お休みなさい」
「ああ…」
こんな風に、兄妹で手をとって眠ったのはいつ以来だろうか。一瞬だけそう思ったものの、
春奈と繋がった手のひらごしに、この異様に早い鼓動が伝わりやしないだろうかと始終ヒヤヒヤしていたのだった。
(カ、カラダに悪い…)
わるいこ。
(…せっかく、いつもよりも積極的になってみたのにな)
(ん?)
(ううん、なんでもなーい)
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まなさん!遅くなってしまい、申し訳ありませんでした!
しかも激甘じゃなくて、ギャグになっちまいましたよ!!んぎゃ!
鬼道さん、ゴメン(薄笑)←反省してない
まなさんに捧げます!
2011.08.25 加筆・修正
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