おじさんの詩







若かったあの時、がむしゃらに組の為に働き、幹部にのぼりつめ、そしてカポになった

彼の側でスリリングな毎日を送ったあの日々

認められずイライラしたこともあった

なにもするにも墓穴を掘り、人生に絶望したこともあった

死と隣り合わせになって恐怖に脅えたこともあった

そんなクソッタレな世界の中で出逢い、一緒に過ごした彼

恐怖と不安と、そして興奮と希望

すべてを手に入れ、彼とともに共有出来たこと

自己分裂も世界との対立もない今

俺は愛すべきジャンカルロと共に在る

あと何年この命が続くかは分からない

どちらが先に逝くのか分からない

しかし別離と死への恐怖は自然とない

それはこの人生が幸福に満ち足りたものだったから

隣でたくさん皺を寄せて笑う彼と

この世界で宇宙全体で続く生命の流れを

またいつか感じるのだから







(おじさんの詩)
20100817
・・・・・・・・・・
blogにあげた意味が分からないものです。ジャンさん出なくてすみません。ベルナルドって詩とか書きそうで面白いなと思いました。あ、イヴァンもさり気なく、でもめっちゃ文才ある詩を書きそう。

戻る
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -