五条×あほ*


「名前…この前一人で出掛けたでしょ」

…ばれた。この状況はわりとまずい。お仕置きと称して何をされるかわかったものではないので、早急に言い訳を考えなくてはならない。

「早く答えて」
「うん、行ってきたよ」
あ、怒った。
悟がぎらりと目を光らせ、何のために何しに行ったか説明しろと俺に迫った。

「えと…」
ここで少し言いよどむ。上目遣いで恥じる素振りを見せてやる。
「言わなきゃダメ?」

「…、駄目」
駄目か。うーん…
「あのね、悟に何かプレゼントしようと思ったの。でも悟のこと考えてたらどれが良いかわかんなくて…何も買えなかったんだ」

うそ。悟にプレゼントしようなんて微塵も思ってない。
テレビで紹介されてから、ずっと食べてみたかったケーキを一人で食べてきただけだ。美味しかったなぁ!また行きたいね。もちろん一人で。

「ほんと?」
「ほんとほんと!」
「嘘だったら?」
「嘘なわけないよー」

「名前は僕のね」

え?どういう?

「嘘だったら名前の全部、僕のね」

バレないよな…?
やだよ。…なんか嫌な予感してきた。

「これ、見て」
すっと差し出されたそれはスマホで、画面には地図?…なに、これ、………
「GPS」
「…」

「名前、ケーキは美味しかった?」

はめやがったなこいつ。

しかもこんなやり取りしてるけど、別に付き合ってないからね。ほんと悟はどうかしてる。ていうか、あー…これ、嘘つかない方が良かったなぁ…詰んだ。

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