T


「……ゃ……」
「気持ちいい? ちゃんと奥まで入ってる?」
甘ったるくて優しくて欲まみれのいやらしい声。

「ねえ見て、シンジ君」
僕は固く目を瞑り恥ずかしさに何度も首を横に振る。
「お願いだから見てよ」
僕に覆いかぶさり耳元で囁かれる切ない懇願。ね?シンジ君、お願い。と乞う小悪魔な渚に結局抗えない。
だから僕はうっすらと目を開けて……。
「すごいよ……見て。繋がっているよ、僕たち」
腰を高く持ち上げられ、膝裏を取って脚を極限まで開かされ、折り曲げられた躰。体勢の苦しさが一瞬にして吹き飛ぶほど、眼前に曝された光景は僕には刺激が強すぎる。

僕の局部からぬちゅぬちゅと卑猥な音をたてて抜き差しされる渚のモノ。

「あああ……や……なぎ……」
それは男の僕が見てもうっとりするほど鮮明なピンク色で。神様による特別仕様なのかと妬けるくらい綺麗なカタチのペニス。その造形美がはち切れんばかりに血管を浮き上がらせて膨れ上がって。今にも抜け落ちそうなギリギリのところで小刻みに動きながら敏感な僕の孔を刺激する。あの渚がこんな悩ましい動きをするのかと驚きながら、絶妙に振られる細い腰を見ているだけで全身が疼く。

「感じてんの? ここがいいの? 君の下の口、すごくヒクついてるんだけど」
屈んだ渚の形の良い薄い唇からとんでもなくいやらしい言葉を囁かれて。入れそうで入れてくれないもどかしい刺激にじわじわと侵されて。くっきりと形を変えた亀頭の鈴口から先走りがダラダラ滴り落ちる。

「バカ……渚のバ……カ……!」
「こっちもいいの? ものすごく大きくなって、涎垂らして。本当は感じてるんでしょ、シンジ君」
クスッと笑いながらパンパンに膨れ上がった僕を片手に取ってゆるゆると扱き始める。
「か……じてなんか……な……」
「嘘ばっか。やっぱり素直じゃないね」

言うなり、入口で焦らしていた自分のモノを一気に僕の中に埋め込んできた。
「はぅッ……いきなり……入れんな……!」
電流みたいな快感が一気に背筋を通って脳天まで突きぬける。思わず仰け反った躰。すかさず両肩をグッと抑え込まれて身動きがとれない。一体あんな細い躰のどこにそんな力があるんだろう?

「すごいよ……シンジ君……僕の丸飲みしてる」
「そんなことな……」
「ううん、あるよ……だってシンジ君のナカ、嬉しそうにうねってさっきよりきつく僕のに食いついてるし」

荒い息を吐きながら、渚の白い躰がぶるりと震える。僕だってこんなに気持ちいいんだから、きっと渚も同じに決まってる。
自分でさえ見たことの無い僕の孔。それを今最大限に拡げられ渚のぬめった怒張をずっぽりと銜えこんでいるなんて。
「目、逸らさないでよ? 僕とシンジ君がひとつになっているところをちゃんと見て」

僕と渚の体液でぐっしょり濡れた結合部を見せつけるように、腰は相変わらず高く持ち上げられたまま。
恥ずかしくて死にそうで。見たくないのに、でも僕の目は釘づけになる。屈辱的な格好の僕を恍惚の表情で見つめる渚の赤い眸に。いつもの子供っぽい渚と全然違う、僕を見降ろす欲と熱を帯びた淫らな視線に。

「シンジ君の顔、やらしくて……」
 ごくり、と渚の喉がなる。上下する喉仏を見て腰の奥がずんっと疼く。
「……ものすごく色っぽい」

渚の右の掌でまるでおもちゃのように弄ばれる僕のペニス。絶え間なく扱かれて鈴口にぐりぐりと親指をつっこまれ、その下の袋も優しく撫でられて。
「はぁ…ん……ぎさ……やめ……」
「へぇ……シンジ君、そんな声出すんだ……」
堪らなくて我慢できなくて思わず喘いだ途端、中の渚が膨張した。



[ 1/12 ]

[*prev] [next#]

[しおりを挟む]


main


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -