150字やちょっとした小話を置いてます▽
結婚してください。そう言った晋助の声は少し震えていた。いつも上から目線の晋助が今までで1番優しい顔をしている私が「はい」と答えると今までで1番の笑顔になった。「幸せにしてやるからな」すぐに上から目線に戻ったけど私を幸せにできるのはきっとこの人しかいないだろう
2016/06/06 12:20
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「約束しろ」晋助が突然言いだした「もしあの世にいって俺を見つけても声をかけるんじゃね」それは死んだ後私はいらないってこと?思わず「どうして…?」と聞くと「また俺からお前を口説きてぇからな」撫でられる手が優しい
永遠の先の約束
それならいつまでも待っていようかな
2016/06/06 12:19
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朝方まで抱き合っていたせいか髪がボサボサだ。どうして晋助は乱れてないの?晋助を睨むといつものように笑う。悔しくて背を向けて髪をとかしていると貸してみろと櫛をとられた。耳元に晋助の唇。お前の髪を乱していいのは俺だけだからな。手先が器用。一瞬で結い上げられた髪には簪がさしてあった。
2016/06/02 23:30
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意味ないじゃない!そう言って暴れる女の腕を押さえ付けた。似合うと思った気まぐれで着物を贈った。いつもと違い少し派手な着物は女の臭いを甘くしていて俺を刺激する。脱がせがいがあるんだよ。着たばかりの着物に手をかけると白い肌が赤く染まっていた。どんな着物よりこの肌より美しいものはねーな
2016/06/02 09:39
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思った通り似合うな、そう言っておいて紅のひいた唇をすぐに塞がれた。たまにはつけてみろと晋助がくれた紅
せっかくつけたのにそれを舐めとるような接吻に腰が震える。俺以外には見せるな…力が入らず座り込んだ私は下から見上げた晋助に移った紅は男の色気を倍増させていて私より似合う気がした
2016/06/01 18:12
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お前みたいだな貰い物だというシャボン玉を浮かべ寝ている女をみる
きつめに首輪をはめ俺なしじゃ腹に空気をいれる事もできねー女
俺から離れ空に助けをこうような物ならすぐに命が消えてしまう女
シャボン玉みたいだな
そのこぼれる最後の雫は同じ色
もうすぐ壊れる女
雨が似合うシャボン玉
2016/05/09 22:48
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ヅラも辰馬も酔いつぶれて寝ている同じ量の酒を飲んだのにまだしれっとしているチビは自分の膝で眠る女の髪を気持ち良さそうに撫でていた
チビの女らしい…可愛らしい笑顔だったが仕草が刀を握る奴と同じで気になっていることが顔に出ていたのかチビが言った
聞くか?命がけで口説き落とした女の話を
2016/05/09 22:47