僕らみんな
神さまのだった


あの鐘はチョコレート製だから鳴らない

セブンスヘブンに果てがなく
祈り方も知らない子どもらよ
輪切りのりんごのかんむりを
殻はひとつで雛はふたりで
彼らの名前は刹那と永遠


喩えるならドレミのおうたの「ソ」あたりの愛

挿絵付きの聖典
透き通らないで、でも真っ白でいて
純たるほのおは海でも燃える
君の僕の君の僕の、のののの
だから眠らないで、ずっと死なないままでいて


「この世界では僕らだけが崇高なんだ、我らの父が書いたあの曲みたいに」

燦燦たる狼藉、惨憺たる宝石
あれは目隠し教徒だけの国
花いちもんめ、からだ、ほむら、こころ、たましい
だから僕は「それ」を呼ぶのだ
ぴかぴかに磨いたおまえのために


きみがすべてを天国と呼ぶのなら

花はたったいま枯れなくなった
剥製にした鳩にパンくずを与えるように
僕らみんな神さまの抜け殻だった
飛び立つ小鳥をあなたは殺した
「だって二人で生まれてきたのよ?」