ギラ・ギラ

百呪の王を飼いならした百物語
たやすく縺ゅ＞縺ｽ∴縺と呼んでくれるな
文字化けだらけの脳と化け物だけの舞台
二人のねむりは死のかんむり
天秤を占領したのにも気付かないくせ

異形のほむらと奇形のたましい
嘘、嘘、そう、嘘
夢遊、妖精に攫われた子どものごとく
ああああおい薔薇を買ってちょうだい
激情老いる前に死のうねオイル撒いてね劇場

「来世用の業だよ。買える内に買わなくちゃあ」

いつまでも続く絶笑と踊って
幽霊も獣も煌めかなければ同じこと
立つ瀬もなければ断つ骨もなく

煉獄の王座にお座りなさいな
おぞましい流転が燃えている、冠、冠、冠
火の輪くぐりと洒落込んで
いばら道を貧乏くじ火種にして
バラ・バラ・薔薇色
世界一煌びやかな開戦前夜

極彩色を暴く
触るすべてが黄金になるより不幸
震えて踊れ青白い月を砕くまで
粘着質の紅を抜け
あの呪わしい色に染まるため

おれが死ぬ日に微笑んでみろ
それこそ正義にふさわしい
或る一滴が曼珠沙華の弁に落つ
まったく地獄にふさわしい
ゆえに二人はまた会える
agree ugly glare HELL

グリ・ヘル