"Hello,myplanet"




I'am

いのちの靴ひもを結ぶ
手のひらで息をしている
骨は石、石は星、星は炎、炎は命
月こそ僕の灯台だ
海と風は知っている、いなくなった彼らについて
グッバイコスモス、美しい日の出を見るために
老後は魔女か天文学者
恐竜博士は前世でなった
だってぼくはそこに呼吸があったことを知っているのだから

きみを傷付けたかもしれない、明日も
重力がなければあれもこれも軽かった?
言葉はないのに舌が重いな
きみが泣けるなら映画館だってかまわない

子どもの黄昏を生きている

夜明けの輪郭
これはまさしく迷子の肌触りさ
皮膚の薄さを呪う日もある
なりふり構わず神さまにも祈る
寝起きとブランケット症候群

ロングジャーニー・ロングジャーナル
白線、線路、縁石、我らの演説台よ
連れて行くならターコイズ
コーヒーは私の血液だ、或いはインク
一日だけ死んでみていいか
教会か洗濯機、心を洗う

おまえはおれの言いたいこと全部描いてしまうね
偉くないけど勲章が欲しい、その愛とか言うやつ

じつは不死鳥を飼っています
プロブレマティカ・プロブレマティック
琥珀が遊色したら完ぺきすぎるから
ジャクソン、きみの正体はトリケラトプス
カメレオンとは世を忍ぶ姿なのだろう?

痛々しい横顔が美しい理由は
夕焼けが在る理由とまったく同じ
恋は知らない、僕は眠らない、愛は果てしない、死なない

この足跡は何者にもならなくていい
鼓動、成らずとも鳴らす音
アストロノーツ、コスモノーツ、私はノーツ、書く

「信じてた?」「信じてないけど好きだった」
額縁ならあなたが選んで
後悔を大航海、心地よい暗やみめ

わたしが見た景色まで
僕の化石に春の歌
世界の真ん中には樹
アンモナイトにはいつも記憶を閉じ込めた
冒険が必要ってことだよ
神話は五分前に終わったから
物語は五分後に始まるでしょう
ほら、目を開けて、いま

最後の日には、そのとき思い付いた歌を歌おう
思い出せた一節ばかり、何度も
ライオンのたてがみもいつかは白く
宝石も玉座も要らない、ツバメには空を
はだかの冠

そろそろ旅立つきみたちへ
少し眠ったら僕も行くよ

これはわたしの合言葉
「ぼくのいちばんお気に入り星へ、こちらヒューストン、ハロー!」

それでもあなたへ願うよ
どうか良い旅を

「風が吹いている。前を向くと砂が目に入る。後ろを振り返っても自分の足跡だけ。僕は孤独だ。目が痛いからゴーグルを着けた。これでだめなら、家へ帰ろう。僕は孤独だ。けれど、決して、独りぼっちではないはずだから。この長い旅路の中でも、僕らは」






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