はじまりはいつもあの日の丘の上朽ちぬ緑に朽ちぬ歌声 往けと押す誰そ彼ならば今此処にたとえば夕陽おまえは往くか 暮れる街過ぎゆく者に過ぎゆく日誰も己の瞳は見えぬと 誄文も土に彫っては読めないとけれどはじめに埋めた真実 何処へなど問うなこの空ほら今にわが足を見ろ何処へでも往く 螺旋すら今は愛しく廻り出す歌え流転と永久の旋律 あの日見た空といつしか踊るため赤い記憶に羽は与えず 犠牲ならひとつだけ在るこの胸に千切った心そのひとかけに 落日にぜひ如何かなお客人歌えるだろうその身ひとつで