魔法にかけられない
かくなるうえに奇跡がひとつ
青いばらこそ世界のしんじつ
黒衣に冠羽は似合わない
国名「僕ら」
きみゆいいつの禍となる
いらない・いざない・もういない
この海が水たまりでも愛したの
ひみつみたいなまるい火だね
おまえの夜明けにふさわしくない
「あなた以外の全部みたいな月ですね」
塵になっても光らせて
血管の中にながれる羽毛
なんて心臓みたいに嘘と飛ぶ
睫毛の下に地球でも隠してる?
ビーナスベルトを小指に巻くには
鳥殺せない程度のまじないに
瞬きひとつでとり壊せるつぐないを
ほんものだったらとっくにどこにもいないだろう
僕を鳥にしたのはあなただ
魔法しかない
僕でしかない