踊る
水みたいに燃えている
柩にはさいごに踊った曲を
凍った斧を振るってごらんよ、この靴は青
したたかに脆いたましい
美しくてなぜ悪い・ラフカット
魔法も妖精もいない森の奥だ
いまから踊る、どこにも行けない
星空に太陽の輝きを失わない
白昼に月の存在を疑わない
夜明けをかき抱いておく
眠る
グラン・パ・ド・ドゥの片割れ
あまたを騙してあなたを愛した
オディールと紡がないくちびる
白いヴェールが祝福をさずける
人間みたいじゃないでしょう、鳥と鳥と鳥と鳥
骨と皮と残りはほむら
ナッツ・クラッカー、もいちど踊れそう
火葬とは踊りながらすべてを赦すこと、燃えろ
羽根より軽くていのちより重い天秤座
こことこころはどうしようもなかった
鳥じゃない、魚じゃない、兎じゃない、煌めかないからダンス
ミステイクでも息
水では消えない火の名称
生きる