Grip | ナノ



目の前に揺れる、金髪と黒髪。
クラウドと、ティファ。

竜巻の迷宮を歩いていく二人の背を見つめ、あたしもその後をついていく。

正直、心が重たかった。

だってこれから…ふたりは、ずっと目を逸らしていた出来事に直面する。
ずっとずっと…、そうならないで欲しいと願い続けていたものに。

最も…それは偽り。
真実は…もっと違う形をしているけれど。

だけど…それを教えてあげることは出来ない。

ふたりは…ここで一度、その偽りに嘆かなくてはならない。

それが…ゆくゆくは未来を守ることにつながるから…。
だから、あたしは何も言わない。何もしない。

ただ…見ているだけと、決めた。





「何これ!?どうしたの?」

「落ち着くんだ、ティファ」





道の途中、突然、辺り一面が光に包まれて、何も見えないくらい真っ白になった。

ティファはうろたえ、クラウドはそれを宥める。
あたしは…来た、と…そんなことを思った。





「セフィロスが近くにいるんだ。何が起こっても不思議じゃない」





クラウドの声は落ち着いていた。
セフィロスになど動じない、そう意思の感じられる声。

それを聞いたティファも徐々に落ち着きを取り戻していく。

そして…光が徐々に静まって、だんだん辺りがハッキリしてくる。
そこに映ったその景色は…クラウドとティファにとっては、酷く懐かしい景色だろう。





「ニブルヘイム…」





ティファが小さく呟いた。
そう…辺りに広がっていた景色は、ふたりの故郷…ニブルヘイム。





「これはセフィロスが創り出した幻覚さ。俺達を混乱させようとしているんだ」





クラウドの声は、相も変わらず落ち着いていた。

実際、その推理は当たっている。
これは…セフィロスの創り出したただの幻覚…マボロシだ。

だけど、その景色は本当にリアルだった。
知っているあたしでさえ、そう思った。





「大丈夫。幻覚だとわかっていれば何も怖くはない。さあ、このまま通り抜けよう」

「そうよね…あっ!」





クラウドの言葉に納得しかけたティファが村の入り口を見て声を上げた。

その驚いた顔を見て、クラウドもそちらに振り向く。
あたしも目を向けた。

…そこに歩いてきたのは、5年前のセフィロス。





『さあ、行こうか』





過去のセフィロスは自分の後ろに呼びかけた。

そこに近づいてくる、3つの足音。
二人の神羅兵と…ひとりの、黒髪のソルジャー。



………ザックス。



あたしはその彼の名前を、そっと心の中で呟いた。

エアリスの初恋…クラウドの友達…。
ソルジャークラス1st…ザックス。

よく…知っている。だって彼は、この物語のキーマンのひとりだから。
実際、この世界に来て見るのは初めてだったけど。

ただ…これがひとつのほつれだ。
これは、本当の過去。だけど…今のクラウドにとっては、これが偽り。

でも…彼女はそれを、知っている。





「やめて…、セフィロス」





ティファが小さく首を横に振り、拒否するように呟く。
一方で、クラウドは馬鹿馬鹿しいものを見るように吐き捨てた。





「くだらない…」





そんなクラウドの言葉を聞きながら、あたしはザックスの傍にいるひとりの神羅兵をちらっと見つめた。

マスクで顔は全然見えない。
だけど本当は、この人が…。このマスクの奥に…真実が眠ってる。





「クラウド…これは幻覚なんだから。気にしちゃダメなんだから…」





ティファはクラウドに駆け寄って、首を振ってそう口にした。

なんだか、少し震えているようにも見える。
言葉はまるで…自分に言い聞かせてるみたいだった。

そしてその直後、また…カッと辺り一面が真っ白になった。





「今度は……何だ?」

「もうやめてっ!!」





ティファの叫びは悲痛だった。
目を瞑って、頭を抱えて。

そして…次に映った景色は…。
セフィロスによってニブルヘイムが焼き払われた…あの光景。





「…これは5年前現実にあった風景だ。けれども…きっと、あの神羅屋敷から出てくるのは俺じゃない。また、くだらない幻覚を見せようって気なんだ」





クラウドはあたしに説明するようにそう言って神羅屋敷に目を向けた。
あたしも神羅屋敷を見つめた。

…そうだよ。あの屋敷から出てくるのは、貴方じゃない…。

しばらくすると門が開き、誰かが神羅屋敷を飛び出してきた。
そしてそれはクラウドじゃなくて…ザックスだった。





「ほら…、言った通りだろ?」





クラウドがあたしのほうを見て、軽く肩をすくめて見せた。

それを見たあたしは、どんな顔をしていいのかわからなかった。
だから視線の先を探すようにティファの方を見つめた。

そのティファは…震えていた。





「こんなの……見たくない。クラウド……見ちゃだめよ」





酷く怯えている。
そして、まるで訴えるかのようにクラウドを見つめて首を振るティファ。

だけどクラウドには、そんなティファの懇願の意味は伝わることが無い。





「…どうしたんだ、ティファ?さっきも言っただろ?幻だとわかっていれば何も怖くない」





クラウドはそうティファに声をかけると、辺りを見渡し睨むように叫んだ。





「セフィロス!聞こえてるんだろ!お前が言いたい事はわかった!5年前、ニブルヘイム。そこに俺はいなかった。お前が言いたいのはそういう事なんだろ?」





クラウドが叫んだその直後…。





「理解してもらえたようだな」





ぞくっ…と響いた静かな低い声。
突然…セフィロスが目の前にその姿を現した。

辺りは一気に緊張に包まれたみたいだった。

だけど、クラウドは気丈にセフィロスに向かった。





「お前が言いたい事はな。俺を混乱させたいんだろう?しかし…こんな物を見せられても俺は何とも思わない。何故なら俺は覚えている。この炎の熱さを…身体の…心の痛みを!」





強く、そう言い切る。

だけど…それを聞いたセフィロスはくつくつと笑った。





「さて、それはどうかな?」





その意思を、軽くあざ笑うかのように。





「お前は人形…。心など持たない…痛みなど感じない…。そんなお前の記憶にどれほどの意味がある? 私が見せた世界が真実の過去。幻想を創り出したのは……お前だ」





このセフィロスの言葉は、まごうことなき真実。

この幻は…本当に、過去の出来事を映しているに過ぎない。
幻想を創り、その中で生きているのは…クラウド自身が創り出した幻。





「……理解出来たかな?」

「理解する気なんかない。が、一つ聞きたい。何故…こんな事をする?」

「クックックッ……お前には本来の自分を取り戻してもらいたいのだ。そしていつかそうしたように黒マテリアを私に…。それにしても失敗作だと思われたお前が一番役に立つとは…。宝条が知ったら悔しがるだろうな」

「宝条!?俺と何の関係がある!」

「お前は…そう、5年前だ。ニブルヘイムが炎の包まれたその後に宝条の手で創り出されたのだ。ジェノバ細胞の驚くべき生命力、能力と魔晄の力が創り出した人形。セフィロス・コピー・インコンプリート。ナンバリング無し。それがお前の真実」





交わされていく、クラウドとセフィロスの会話。

…物は言い様、本当に…口が上手いと思う。
確かに、セフィロスの言っていることは正しい。

クラウドはあの火事の後…宝条博士に手を掛けられた。
セフィロス・コピー…それはその通りだ。

でも…それは、一から創られたとか…そういう意味じゃない。





「クラウド…相手にしちゃだめよ…。…耳を塞ぐの!目を閉じるの!」





おそらく、今のティファはその意味を鵜呑みにしてしまっているのだろう。
…その話でも、彼女の不安にいくつか合点がいってしまうから。

だから慌てたようにクラウドにそう叫ぶ。





「どうしたんだ、ティファ?俺は全然気にしてない。…というか、途中から聞いていなかった」





まだ、クラウドの方が冷静だった。

でもティファは止まらない。
不安で、怖くて、早くこの焦りをかき消したくてたまらないから。





「宝条に創り出された?そんなの嘘に決まってるわ。だって、私達にはあの思い出があるじゃない?子供の頃、星が綺麗な夜…」

「クックックッ……ティファよ。その言葉とは裏腹に、お前は何を脅えている?フム…お前の心をここに映し出してみようか?」





セフィロスにそんな指摘を受けた瞬間、ティファはその視線から逃げるようにセフィロスから目を逸らした。
ティファのその反応は、セフィロスにとってはこの上なく好都合な反応なのだろう。





「クックックッ……都合が悪いそうだ」





だからそれは、クラウドの不安を煽る。





「……ティファ?セフィロスが正しいのか?」

「クラウド…」





少し、クラウドが揺れた。
でも…それでも彼は、まだ冷静を保った。





「何をそんなに恐れているんだ?俺の事なら大丈夫。俺がどんなに混乱していてもセフィロスの言葉なんて信じない。確かに俺は自分自身がわからなくなる事がある。記憶だってあやふやな部分がたくさんあるんだ。でも、ティファ。ティファは言ってくれただろ?『クラウド、久しぶりね』って。だから俺はティファの幼馴染みなんだ。俺はニブルヘイムのクラウドなんだ」





ミッドガルで、クラウドとティファが再会したときのこと…。
それは、クラウドにとっての自分が自分である、他人から認めてもらえた証…。

でも、肝心のティファは…頷く事ができない。





「それに…ナマエ」

「え…」





その時突然、名前を呼ばれた。
驚いて思わず声を上ずらせながら彼を見る。

するとクラウドはあたしをじっと見つめていた。





「なあ…ナマエ。あんたは…俺に言ってくれたよな。『信じてね。皆と、自分の事も』…って」

「…クラウド…」

「気のせいなのかもしれないけど…それを言ってくれたとき、俺…ナマエが俺の気持ちを汲んで、そう言ってくれた様に思えたんだ。もともと…俺は自分自身がわからなかったけど、でもそれをあんたが大丈夫だよって言ってくれてるみたいに感じて…心強かった」

「………。」

「なあ…だからナマエ…、俺は…俺を信じて良いんだよな?…もう一回、言ってくれないか…?」

「…っ…」





きゅ、と…唇を噤むように噛んだ。

…信じていい。クラウドは、自分のことを信じても良いんだよ。
貴方はニブルヘイムの、ティファの幼馴染みのクラウドだから。
人形なんかじゃない…。クラウド・ストライフだから。

だけど、言えない。

貴方は…ここで一度、その自我を壊さなくてはならない…。
幻想に生きる偽りの自分を…ここで壊さなきゃ…。

それが、正しい未来…。
クラウドが自分を取り戻して…メテオも止められて…。

だから…あたしは…貴方を見捨てる…。
壊れていく姿を…黙ってみていると…決めた。





「ナマエ…」

「………っ」





あたしを呼ぶ声。
その声から、あたしはふっと目を逸らした。





「…ナマエ…、信じちゃ…駄目なのか…?」





うろたえる声。
だけどあたしは目を逸らして、俯き続けた。

…これでいい。
これで…結果的には、全部…上手くいく。





「ナマエ。なぜ、何も言ってやらない」

「……!」





その時、クラウドじゃない…別の声にそう問われた。

声の正体はすぐにわかった。





「何を考えている」

「…な、に…って」





真っ直ぐ、射抜くようにこちらを見ている瞳。
それはセフィロスのものだった。

セフィロスはじっと、あたしの腹の中を見るように逸らすことなくこっちを見てる。

そして…ふっ、と笑った。





「…そうか。そういうことか。賢い選択だな」

「……なに、言って…」





なぜだかわからない。
でも、セフィロスにそういわれた途端、酷く胸が飛び上がった。





「だが…今更何を考えようと無駄な事だ。何をしようと、もう意味など無い。クックック…まあ、今くらいはこのまま乗ってやるのも悪くない」

「…は…?」





妖しく、楽しそうに笑うセフィロス。
あたしは意味がわからなくて、何も言葉を返すことが出来ない。

セフィロスはそれすら楽しそうに見ている気がする。

そして、そのまま彼はクラウドに視線を戻した。





「クラウド…説明してやろう。他人の記憶に合わせて自分の姿、声、言動を変化させるのはジェノバの能力だ。お前の中のジェノバがティファの記憶に合わせてお前を創り出した。ティファの記憶に登場する少年達…。その中にはクラウドという名の少年がいたのかもしれないな」





それを聞いた瞬間、今までの流れの中で必死に打開策を探そうとしていたティファの顔に再び焦りの色が滲んだ。
それは、彼女の心当たりも大きく揺さぶる言葉だっただろうから。





「クラウド……何も考えないで。お願い…」

「クックックッ……考えろ、クラウド。……クラウド?クックックッ…これは失礼。お前には名前などなかったな」

「黙れ……セフィロス」





クラウドの心が、少しずつ…崩れていく。
瞳が揺れて、声に、力がなくなってくる。





「まだわからないのか?ならば…村からニブル山へ出発する時写真を撮ったのを覚えているか?…ティファ、覚えているな?…クラウドは……知る筈もないか。さて…写真はどうしたかな?……これか。……見るか? なかなか良く撮れている」





目の前で、流れていく。
あたしの知っている通りに。

知っているままに…。





「クラウド……だめ……」

「俺は……写っている筈だ。もし、写っていなくても心配ない。ここはセフィロスが創り出した幻想の世界」





そう、ゲームのまま…。
物語のまま…。

あたしはそれを望んでる。

この困難の末にある…皆が生きている未来を…。





「……やっぱりな。この写真は偽物なんだ。真実は俺の記憶の中にある。……5年前、俺はニブルヘイムに帰った。魔晄炉調査が任務だった。16歳だった。」





だから、クラウドの自我崩壊を黙って見ていることにした。

…クラウドにとって、重たくて、悲しい出来事。
だけど…死んでしまうより…きっと良い。

それに、彼はこの後ちゃんと…自分を取り戻すことが出来る。





「村は全然変わっていなかった。俺は何をした?そうだ……母さんに会った。村の人達に会った。一泊してからニブル山の魔晄炉へ行った。俺は張り切っていた。何故なら、その任務はソルジャー・クラス1stになって初めての任務で……」





始まる…。
クラウドが、自分を見失い始める…。





「……ソルジャー・クラス1st?……ソルジャー?俺はいつソルジャーになったんだ? ソルジャーってどうやってなるんだ?何故…思い出せない?俺は…俺は…!」





クラウドが頭を抱える。うずくまる。

少し…胸が苦しくなった。
だけど…これでいい…これでいいはずなんだ…。





「違う…っ、違う…!」





それでもクラウドは大きく頭を振った。
セフィロスの言葉と、自分の弱さを振り払うように。

正直、驚いた。
だって…あたしの知っている流れは、ここまで聞いたクラウドは…。

それなのに、彼はまだ足掻いて見せた。





「俺は人形じゃない…!ちゃんと心だって持ってる!…だって…俺はっ、俺はこんなにっ…」

「……っ…」





苦しむクラウドが顔を上げた。
…辛そうな瞳と、視線がぶつかった。





「いい加減、足掻くのはやめろ…クラウド」





だけど、そこに静かな囁き。
クラウドの意思を壊そうとする、セフィロスの声。





「うるさいっ…!俺はちゃんと感じてる…!熱くて、苦しくて、焦がれて…!これは俺のだけの、大切な気持ちだ…!」

「……クックック…、そうか…。恋慕に縋るか。あいつはお前の懇願から目を逸らしたというのに」





懇願から目を逸らした…。
セフィロスのその言葉に、胸が酷く締め付けられたような感覚を覚える。

クラウドは負けじと、セフィロスを睨み続けていた。





「黙れっ!!そんなこと関係ない…!大事なのは、俺が…これは、確かに俺が抱いた感情だって事だ!だから、俺は人形なんかじゃない…!」

「クックック…、そう必死になるな」





セフィロスは変わらずに薄く笑う。
まるで、必死に足掻くクラウドを愚かだと言っているようだった。





「いいか、クラウド。頭ではわかっているだろう?私をこうして追うことが、いかに厳しい道であるか」

「っそれが何だ…!」

「クックック…ここまで来て尋ねるか。…まあいい、教えてやろう。厳しい旅路だと知っているのに、お前はナマエを傍に望んだ。自分が手を掛けてしまうかもしれないのに、傷つけてしまうかもしれないのに。そして…あの古代種の娘が死んだとき、その思いはより一層強くなったはずだ」

「そ、れは…っ!」

「人形であるお前が、それでも強くナマエを傍に望んだ理由…考えれば、ひとつしかないだろう?」





クラウドが…あたしを傍に、理由…?
どうして…そんな話が、今ここで出てくるの…?





「いや…置いておかねばならなかった理由、かな」





妖しく笑うセフィロス。
意味が、全然わからない…。

ただ、漠然とした靄だけが心の中を覆っていく。





「!…ま、さか…」





でもその時、クラウドがハッと気がついたような顔をした。
それを見たセフィロスはニヤッ…と笑みを浮かべる。





「そうだ…クラウド。それを望んだのは…お前ではない」

「嘘だ…、嘘だ…っ!そんなわけがないっ!!だいたい…何のためにっ…!」

「お前には関係の無いことだ。お前はただ、導けばよかった」

「嘘だ!だって…俺は…っ、こんなに…」

「クック…気づいたのなら、もう楽になれ。認めてしまえ、クラウド」





交わされている、クラウドとセフィロスの会話。

正直…意味がわからなかった。

どういう、こと…?
この人たちは…何の話をしているんだろう?

また…イレギュラーな事が起こる…。
目の前で知らないことが起こると…あたしは怖くて堪らなくなる。

だけど…その瞬間クラウドは…ぷつ、と…嘆くのをやめた。





「そうか……、…悩む事はなかったな、何故なら俺は…」

「……クラウド?」





胸を巣食う恐怖で下手に口を挟むことが出来なかったティファが、恐る恐るクラウドに声を掛ける。

クラウドは…静かに頷いた。





「行こう、ナマエ、ティファ。俺は……大丈夫だ」





一見、正気を取り戻したようにも見える。
…だけど、これは…そうじゃない…。

ここからは…あたしの知っている流れに戻った。

それは恐ろしく…悲しい出来事…。
だけど…あたしは彼を裏切って…それを望んだ。

なのに……引っかかる。





《…今更何を考えようと無駄な事だ。何をしようと、もう意味など無い》





…セフィロスは、あたしを見て…そう言った。





《厳しい旅路だと知っているのに、お前はナマエを傍に望んだ。自分が手を掛けてしまうかもしれないのに、傷つけてしまうかもしれないのに。そして…あの古代種の娘が死んだとき、その思いはより一層強くなったはずだ》

《人形であるお前が、それでも強くナマエを傍に望んだ理由…考えれば、ひとつしかないだろう?》

《いや…置いておかねばならなかった理由、かな》





足掻くクラウドに…そう言った。

……一体、何…?

わけがわからない…。漠然としたもの。
だけどあたしは…確かに引っかかりを感じてた。




To be continued


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