見てるだけで楽しいよ
「なあ…ナマエ」
「ん?」
「…結構時間経ってるけど、つまらなくないのか?」
「え、なんで?楽しいよ、フェンリルの整備してるの見るの」
「…それなら、別に構わないんだけどな」
「んー。もしかして邪魔?気が散るとか?だったらティファの手伝いでもしてくるけど」
「違う。全然そんなことない」
「そ、そう?」
「俺は…その、ナマエがいいんならいいんだ」
「じゃあ見てる!フェンリルかっこいーじゃん!クラウドが持って来た時はビックリしたけどさー。でも感動の方が勝ったねアレは」
「凄い凄い、って連呼してたな」
「だって凄いじゃん。めっちゃ早いし。まさかの剣がシャキーンって出てくるし。うん、バイク良いよねバイク!クラウドに似合ってるし」
「そ、そうか…」
「それにクラウド、フェンリルいじってる時楽しそうだし。なんか男の子が夢中になってて可愛いよねってティファと話してた」
「かわっ……、全然嬉しくないぞ。それ」
「背中がイキイキしてるっていうの?ちょっと隠し撮りしてユフィにでも送ろうかと」
「やめてくれ」
「あははっ、冗談だって。でも前に乗せて貰った時は気持ちかったなー。ね、また今度暇な時どっか連れてってよ!」
「じゃあこれが済んだら…どこか行くか?」
「えっ、配達は?」
「今日は一件だけなんだ。だから、一緒に届けに行ってそのまま…、なんて…どうだ?」
「い、行く行く行く!!!絶対行く!超行く!お願いします!!」
「じゃあちょっと待っててくれるか?すぐ終わらせるから」
「了解!やったー!やー!楽しみー!あ、じゃあ仕度してきまっす!!」
「…………喜んでもらえたみたい、だな。……どこに連れて行ったら、もっと喜んでもらえるだろう…」
END
一番人気だったAC設定。