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11章外伝 歩む前に


 
ドルミーレ王都を後にしたルミザ達は、翌日に次の目的地・リデーレ王国との国境まで来ていた。
ここには街があり、砂漠越えを目指すキャラバンや旅人を相手にする商業が盛んな土地。
取りあえず砂漠を旅する準備を整える為に、明日まで滞在する事にした。


「うーわーっ、すげぇ、街の向こうは砂漠だぜ!」
「ロイ、そんなに大声を上げてはしゃぐんじゃない」
「だって兄貴、砂漠見るの初めてなんだよ! ルミザ様もそうだろ?」
「ええ。それにしても暑いわね、砂漠はもっと暑いんでしょうね……」


キャラバンや旅人が多く行き交うようになった今、砂漠の旅は昔ほど危険ではなくなった。
しっかり準備を整えさえすれば、命を落とす危険は限り無く低い。
取り敢えず、駱駝や水、食料、それに万が一の為の薬など、用意するべき物は沢山ある。


「一応、武器も鍛え直して貰った方がいいだろうな。ルミザ王女も、そのリブローとサイレスの杖を修理した方がいいぞ」
「そうね、では鍛冶屋も回るとして…分担して回った方が良いのではないかしら」


ルミザの言う通り、その方が効率が良い。
ロイが薬や食料などを、エリウッドが駱駝の手配を、エフラムが武器の修繕を請け負う事になる。
ルミザはこの中の誰かと行動する事になるが、誰と行動するか……。


ロイ

エリウッド

エフラム




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