確かにそうっスね (1/3)









ポカポカと日の当たる廊下。
お腹も満たされた午後。



「(バスケ…したいなあ、)」



流れる雲が丸いと全てがバスケットボールに見えてくるのだから重症だ。

自嘲して止めていた足を動き出させると、思いの外に重かった段ボールのせいで足元がよろめいた。



「!わわっ」

「……何やってんだよ」

「か、火神君…!」



何か前にもこんなことがあった気がする。

後ろで支えてくれた彼に言えばハッと軽く笑われてしまった。



「えーと、助けてくれてありがとうっ」

「おー。…つか何でこんなもん持ってんだ?」

「英語の先生に頼まれてね」



宿題を集めて英語科の部屋まで持っていくことを話す。
と、ひょいっとその段ボールを奪い取る火神。



「うお、けっこー重てェじゃん」

「!?ちょっ火神く、」

「英語科ってどこだっけ?」



どうやら手伝ってくれるらしく、戸惑う私に反して彼はすたすたと歩き出す。
止めようとしてもそうならないことから彼の意志の強さが伝わって、「ごめんね」と小さく謝るが彼は何だか落ち着かないみたいだった。



「あー、別に気にすんな。そん代わり、帰りにストバス付き合えよ」



うずうずとする彼の様子に、なるほど部活が休みだから落ち着かないのかと納得する。
にっこりと笑い、私は二つ返事で了承した。





「1on1やろうぜ」

「やるー!あっ、私OFやりたい!」

「はあ?!ジャンケンで決めんぞ!」










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