( 考えたのは僕でした )
「不粋だ」
そこまでして俺に許してほしいのか。
ならば浮気なんてしなければいいものを。
名前は本当に不粋だ。
「土下座をしろと言えばするのか。ならば死ねと言われれば死ぬのか」
「、ごめんなさい」
さっきから"ごめんなさい"の繰り返しだ。馬鹿の一つ覚えみたいに。
俺は名前に、いや、こいつに浮気をされそして許してきた。
だが仏の顔も三度まで。流石に愛想といいものも尽きる。
しかも相手がテニス部、レギュラー陣。
最初は仁王、次に丸井、そして今回は赤也だ。
「俺のどこに不満がある」
「ごめんなさい」
本当にごめんなさいしか言わなくなった。
正直、俺にとってこいつはもうどうでもいい。 さっさと出ていって欲しい。だが出ていけと言うことができない。どうでもいいはずなのに。
そしてこいつはいつまで土下座をしているのだろうか。
答えは、知っていた。
「俺にどうしてほしいんだ」
思わず口角が上がってしまうのを堪える。
勿論、こいつは黙ったままだ。自分から言えないことだろうからな。
「言わないのなら解らないな。そこでずっと土下座でもしていろ」
俺が部屋を出ていこうとすれば服の裾を掴み、上目遣いで見上げてきた。
俺はただ見下げるだけ。
口をパクパクさせて何か言いたげな雰囲気を思わず可愛いと思ってしまう。
「あの、…」
この時点で焦れったくなり、こいつを、名前を押し倒した。
「おしおき、だろう」
データは嘘をつかない。
名前は顔を赤らめて目線をずらした。
「いくらでも、体で解らせてやる」
パンツの横から挿入する。痛い、と名前が小さく叫んだがこれは"おしおき"だからな。 痛くて当たり前だ。
もっとも、名前は痛くて喜んでいるのだが。
服をたくしあげ、乳首を力任せに摘まみ、引っ張る。 空いた手では赤く腫らしたクリトリスを乳首と同じように摘まんで、潰す。
「ああぁ、!」
「どうした、濡れているぞ」
これではおしおきではないな。
そう思って、動くのを止めた。
快感を求めて動く腰も、掴んで動かさせない。 「ぁ、れんじ、」
物欲しそうに、妖艶な瞳で見つめる。
「おしおきだからな」
気持ちよくなんてさせない。
これは俺にとっても辛いことなのだが。
「おね、が い、ぐちゅぐちゅして、ぇ」
「仕方がないな」
否、俺の方が限界だった。
お願いされたようにぐちゅぐちゅしてやると自らも腰を動かし更に声を上げた。
ああ、危ない、
白濁が出てしまうところだった。
先に名前をいかせなければ、
熱いキスを交わし、全身で名前を愛でる。
出る、と思ったときには名前は気絶していて
白濁をだして引き抜いた名前の穴から溢れる精液を指で拭う。
拭うといっても拭いきれなくて、指先につけて名前の唇に付けた。
(名前がまた浮気する確率、100%)
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