朝っぱらから仁王は俺の顔面をガン見していた。正確にいえば俺の眼をガン見していたんだけど、どこか様子がおかしい。まあ、こいつの様子がおかしいなんてよくあることだから気にはしてなかった。「なあ、カラコンってつけると世界が青になったりするんか?」「はあ?なるわけないだろぃ」期待していた答えが返って来なかった仁王が静かに泣き出すのもよくあることだし、仁王が世界に泣くこともよくある。そしてそんな仁王を見て俺も泣きそうになるのもよくあることだった。全ては世界のせい。 人気急上昇中のBL小説BL小説 BLove - ナノ -