「……」
「静かだな。なんか食ってんのか?」
「確かに飴は舐めてるけど失礼過ぎるよ」
「なんの飴だよ」
「これー。懐かしのサクマさんー」
「……またガキくせぇもん舐めてるな」
「レモンも入ってるもん」
「じゃあレモンよこせ」
「はい」
「……って!パイナップルじゃねぇか!甘!!」
「ほほほほほ!」

 勝ち誇るように高笑いをする私をいっちゃんが追いかけてきた。
 逃げるけど当然直ぐ捕まって飴を私の口の中に入れようとするいっちゃんに私の笑いは更に高くなる。
 暴れて抵抗するけど直ぐに私の口の中にはパイナップルの味が広がっていた。