「あぁーつぅー……うぃー!」
「随分ネイティヴな主張だな」
「暑い死ぬ」
「……ジュース買ってやるから蘇れ。何飲みたい?」
「ペットボトルじゃないならなんでも良いです」
「なんでそんなペットボトルを嫌ってるんだよ?」
「もうね、ペットボトルの蓋を開けるのも面倒くさいレベルに達しちゃった今日この頃の私です」
「もっと人生頑張れよ」
「だってこの暑さ馬鹿みたいですよ?もう立ち上がる事さえ億劫ですよ」


 そんな馬鹿な事を言いながらうだらうだらとだらけて俺の腕に額をくっつけて寄りかかってくる。
 多分もう少し離れて歩けば楽になる筈だ。
 人間が密着すれば当然暑くなるに決まってる。
 ……まぁ、助言する気は全くないけどな。